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浅川ゼミ

浅川 達人(専攻領域:都市社会学・社会調査)

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都市空間の社会学

テーマの説明

(1) 社会を紙に書く仕事
「社会学ってどんな学問」と尋ねられたら,みなさんはどのように答えますか?私は「社会を紙に書く仕事」と答えることにしています。目にも見えない,手でも触ることができない社会を紙に書くことなどできるのか?と疑問に思われるかもしれません。でも,社会学を生業にしている人々をよく観察すると,彼ら彼女らは社会を観察・分析した結果を,言葉や数値や図表を用いて表現しているではありませんか。

(2) GISという道具
私の場合は,GISという道具を使って社会を地図(社会地図)として紙に書く仕事にも携わっています。GIS(Geographic Information System:地理情報システム)は地図のデジタル化に基づく一連の地図・地域データベースであり,地理学を中心に学際的な学問分野やマーケティング分野で活用されています。東京大都市圏を対象範囲としてGISを用いて分析した結果も,議論の素材として,ゼミにて適宜みなさんに提供していきます。

(3) 街歩き
GISは便利な道具ですが,ヘリコプターで上空から眺めるような大味な分析で満足してしまう嫌いがあります。できる限り街歩きをしながら,その街に暮らす住民のリアリティを汲み取る作業も,同時に行いたいと考えております。

この原稿を書いている段階では,東向島~南千住~浅草,湯島~神田明神~神保町,お茶の水~神田~日本橋~銀座~月島,秋葉原,多摩ニュータウン,つくばエクスプレス沿線の住宅地めぐり,などの街歩きを計画しています。

(3) ゼミの目標
「都市空間の社会学」という大きなテーマの下で,①関連した論文が読めるようになること,②根拠に基づいて議論できるようになること,③研究方法の基礎を身につけること,④都市社会に生じているさまざまな社会問題を解明し,その解決策を見出す力を身につけること,を目標としてゼミを行います。

使用予定テキスト・主要な参考文献(使用する文献は変更する可能性があります)
  1. 藻谷浩介ほか『里山資本主義―日本経済は「安心の原理」で動く』角川書店,2013年
  2. 藤山浩『田園回帰1%戦略:地元に人と仕事を取り戻す』農文協,2015年
  3. 船津衛ほか『21世紀社会とは何か―「現代社会学」入門』恒星社厚生閣,2014年
  4. 玉野和志(編)『ブリッジブック社会学』信山社,2008年
ゼミの進め方・ゼミ合宿など

前期は上記文献リストのうち2点ほどを各自が読み,報告者がレジュメを作成し報告を行い,司会担当者が司会しながらゼミメンバーで議論を行います。その後,浅川が必要な補足と論点の整理を行います。とはいえ,"教室での"ゼミだけではなく,週末などを利用して街歩きを行うことも計画しています。

また,例年9月に,鹿児島県南大隅町にてゼミ合宿を行ってきました。ゼミ合宿では,人口減少が著しい地域に実際に身を置きながら「過疎とはどのようなことか」「都市とはどのような社会か」を考察するとともに,ゼミメンバー相互の親睦を深める予定です(ゼミ合宿は必ず参加してください)。

後期に講読する文献は,前期の間にみなさんと話し合って決めたいと思います。