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浅川 達人

Tatsuto Asakawa
教員紹介プロフィール写真
7-1018(ヘボン館10階)
03-5421-5356
asakawa@soc.meijigakuin.ac.jp

近年の研究テーマ

近年日本で深刻化しているフードデザート(食の砂漠,Food Deserts)問題を社会学,地理学および栄養学の視点から学際的に分析するとともに,問題解決に向けた提言を行うことに取り組んでいます。2017年度は,問題解決に向けた提言ができるよう研究をさらに深化させます。
*この研究の成果をまとめた論文は,シンフォニカ統計GIS活動奨励賞(2012年2月),日本フードシステム学会賞・日本フードシステム学会誌賞を受賞しました(2016年6月)。

二つ目の研究テーマは,都市社会の社会・空間構造分析です。GISを用いて各種主題図を描き,クラスター分析などの手法を用いて社会地区を析出し,社会地図を描きます。この手法を用いて,北陸新幹線,九州新幹線などの新線開業の社会経済的効果に関する実証研究を,科研費の補助をいただきながら行っています。
*この研究の成果をまとめた著書は,日本都市社会学会賞を受賞しました(2005年9月)。

三つ目の研究テーマは,東日本大震災における被災地復興支援です。東日本大震災が引き起こした大津波によって,住民の約1割が死者・行方不明者となるという甚大な被害を受けた岩手県大槌町。この地域にある吉里吉里という集落を,2011年4月以来定期的に訪問し,復興支援活動を行ってきました。社会学者として復興支援活動にどのような貢献ができるか,被災地の復興を社会学はどのように捉えることができるのか。それを考えるのが,三つ目の研究テーマです。

また,学内の共同プロジェクトとしては,2015年度より,「内なる国際化」に対応した人材の育成プロジェクトに取り組んでいます。2017年度は,支援実践参加による学びの場の充実に取り組みます。

担当授業

学部担当授業

  • 演習1
  • 演習2
  • 社会統計学
  • 数量データ分析
  • 現代コミュニティ論
  • 専門書講読
  • 専門書講読(外国語)

大学院担当授業

  • 研究指導
  • 社会構造論研究1A
  • 社会構造論研究1B
  • 研究指導(社会構造論研究)

主な業績

著書

  1. 船津衛・山田真茂留・浅川達人(編)『21世紀社会とは何か』恒星社厚生閣,2014年
  2. 船津衛・浅川達人『現代コミュニティとは何か』恒星社厚生閣,2014年
  3. 浅川達人『ひとりで学べる社会統計学』ミネルヴァ書房,2011年
  4. 玉野和志・浅川達人(編)『東京大都市圏の空間形成とコミュニティ』古今書院,2009年
  5. 倉沢進・浅川達人(編)『新編東京圏の社会地図1975-90』東京大学出版会,2004年(第4回日本都市社会学会賞(磯村記念賞)受賞 2005年9月6日)

論文

  1. 浅川達人,2016,「『実験室としての津波被災地-災害リスクはコミュニティに共同性を創出し得るか-』『研究所年報』明治学院大学社会学部付属研究所,No.46, pp.109-118
  2. 浅川達人・岩間信之・田中耕市・駒木伸比古,2016,「地方都市におけるフードデザート問題-都市・農村混在地域における実証研究-」,『日本都市社会学会年報』,vol.34, pp.93-10
  3. 岩間信之・浅川達人・田中耕市・駒木伸比古,2016,「食料品アクセスおよび家族・地域住民との繋がりを指標としたフードデザートの析出-県庁所在都市の都心部における事例研究-」,『E-journal GEO』, Vol.11(1), pp.70-84
  4. 浅川達人,2013,「人間生態学と同心円地帯理論」中筋直哉・五十嵐泰正編『よくわかる都市社会学』ミネルヴァ書房,pp.58-59
  5. 浅川達人,2013,「東京の社会地図」中筋直哉・五十嵐泰正編『よくわかる都市社会学』ミネルヴァ書房,pp.170-171
  6. 浅川達人,2012,「東日本大震災における被災者の生活再建と大学の役割-震災が浮き彫りにした生活調査の課題-」『 社会福祉研究』,第113号,pp.2-8
  7. 浅川達人,2012,「特集■フードデザート(食の砂漠)問題:大都市部での調査事例」『エストレーラ』No.224, pp.16-22
  8. 浅川達人,2010,「生きる意味を回復するために-対人援助を社会学的に読み解く-」『明治学院大学社会学・社会福祉学研究』,第133号,pp.159-170
  9. 浅川達人,2009,「地域社会に広がる社会関係の網」佐藤健二・山田一成(編著)『社会調査論』八千代出版 pp.259-275
  10. 浅川達人,2008,「社会地区分析再考-KS法クラスター分析による二大都市圏の構造比較-」『社会学評論』234号pp.299-315

メッセージ

カモノハシという動物をご存知ですか。哺乳類なのに卵を産みます。嘴がありますが,空は飛べず,水中を飛ぶように泳ぎ回っています。私は,なんだか自分が カモノハシであるかのように感じることがありました。高齢者研究に関わる方々からは社会老年学者として,建築やまちづくりに関わる方々からは都市社会学者として,被災地の復興支援活動に関わる方々からは活動家として扱われるからです。私の専門とは何だろう?悩むこともありました。

でも今は大丈夫。自分を「社会学者」として定位できているからです。伝統ある学問領域がもっていた「立ち入り禁止」という看板をやすやすと乗り越え,社会に対する自らの関心に忠実に研究を積み重ねることによって自らの立ち位置をつくってきた社会学。それを学び,社会に生起するさまざまな現象に関心を持ち,それぞれの方法でアプローチする先生方と学生さんに囲まれているからです。いろんな境界を乗り越えて,みなさんも,一緒に考えてみませんか。

ゼミ紹介

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浅川ゼミでは,「都市空間の社会学」をテーマとして,学外でのフィールドワークなども積極的に行いながら学んでいます。ゼミの活動内容は,浅川研究室のWEBサイト(http://www.asakawa.skr.jp)にも掲載しておりますので,ご覧ください。