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水谷 史男

Hisao Mizutani
教員紹介プロフィール写真
7-1004(ヘボン館10階)
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mizutani@soc.meijigakuin.ac.jp

近年の研究テーマ

うまく説明しにくいのですが、社会現象を把握する経験的数量データによる「科学的」実証という虚構と、他方で言語情報による共感的意味理解という憶測を、両方とも原理的に遡って疑うことで、社会学にはいかなる方法が可能かつ有効か、という課題を15年考え続けています。

離島地域における高齢者とエイジング(年齢段階の移行にともなって直面する社会的問題)の研究、とくに沖縄の離島(波照間島など)において継続した 高齢者調査(『長寿村におけるエイジング問題の研究』(科学研究費基盤研究B報告書、離島エイジング研究会:代表原田勝弘 2004年)の延長上に、2005年から沖縄から南米(アルゼンチン)にかつて移民した方々とその子孫、そして帰ってきた方々の調査を継続して行いました。

また、理論的な研究としては、社会調査の方法論研究として、数量化や統計の問題と併行して、行為者の動機にかかわる「主観的意味理解」を把握する方法を改めて検討し、言語的なデータの可能性を探って生活史や現象学について、これまでの社会学の蓄積を読み直すという作業を続けています。

担当授業

学部担当授業

  • 演習1
  • 社会調査の基礎
  • 社会調査の技法
  • 社会調査実習
  • 社会学特講

大学院担当授業

  • 研究指導(D)
  • 社会学方法論研究1A
  • 社会学方法論研究1B
  • 研究指導(M)

主な業績

著書

  1. 原田勝弘・水谷史男・和気康太編著『社会調査論-フィールドワークの方法』学文社2001年
  2. 川合隆男・竹村英樹編『近代日本社会学者小伝-書誌的考察』勁草書房 1998年
  3. 水谷史男編著『暮らす人-結節と共生の社会心理』学文社1995年
  4. 新屋重彦・清水新二・堤史朗編著『現代社会の諸問題』相川書房1991年
  5. 渡辺栄・羽田新編著『出稼ぎの綜合的研究』東京大学出版会 1987年
  6. その他 共著多数

論文

(1999年以降のおもなもの)
  1. 水谷史男「社会調査における「質」と「量」社会学方法論の研究(その1)」『明治学院論叢』社会学・社会福祉学研究 第104号1999年
  2. 水谷史男「過疎地域の高齢者問題の分析視角-離島と山間村落をモデルに」明治学院大学付属研究所『研究所年報』33号 2003年
  3. 水谷史男「後期中等教育における職業教育の現状と課題-工業系高校生の進路意識と学校生活調査から」明治学院大学付属研究所『研究所年報』35号 2005年
  4. 水谷史男「離島地域の高校生活と進路意識-沖縄県高校在学生の調査から」明治学院大学付属研究所『研究所年報』38号 2008年
  5. 水谷史男「社会調査と「主観的意味理解」の方法について -社会学方法論研究(その2)」(前編)『明治学院論叢』第129号2008年、(後編)同130号 2009年
  6. 水谷史男「移民と出稼ぎ研究の視点について-沖縄とアルゼンチンを繋ぐもの」明治学院大学『明治学院論叢』第131号2009年
  7. 水谷史男「南米への日本移民の定着過程-沖縄からアルゼンチン移民に関する覚書」明治学院大学付属研究所『研究所年報』39号 2009年
  8. 水谷史男「沖縄南米移民の動機と背景-沖縄本島本部町における生活私的覚書」明治学院大学付属研究所『研究所年報』40号 2010年
  9. 水谷史男「社会階層研究の「数量化」と「数理」について -社会学方法論研究(その3)」『明治学院論叢』第134号2011年
  10. 水谷史男「沖縄からの南米移民の血縁ネットワーク-沖縄本島村落の移民家族調査から」明治学院大学付属研究所『研究所年報』41号 2011年
  11. 水谷史男「社会学と現象学の遭遇 社会調査における方法と現象学のかかわりについて-社会学方法論研究(その4)」『明治学院論叢』第139号2013年
  12. 水谷史男「私的に書かれた「語り」を読むこと -社会調査のデータとしての手紙と日記について」『明治学院論叢』第143号2014年
  13. その他、論文多数

メッセージ

明治学院の社会学部は、日本の社会学と社会事業の歴史に先駆的で確かな足跡を残していると同時に、常に今現在のヴィヴィッドな現実を見つめるユニークな視点において、今もなお格別の位置を占めている場所です。ここに学ぶ皆さんは、ぜひ「他者への貢献」こそが実は「かけがえのない自分の発見」に他ならないことに気付いて、「地の塩」の意味を考えてください。

社会学部社会学科では、2005年度より「社会調査士」資格を導入しました。社会調査という地道で苦労の多い経験をすることで、社会を知る方法を学んでほしいと願っています。The truth make you free.ですが、You can enjoy the knowledge! なんですよ。

ゼミ紹介

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ゼミの内容

水谷ゼミでは、職業労働分野の諸問題、とくに1990年代から続くフリーター・ニートなどが若者の失業や不安定就労など結びつけて問題化した日本の状況を学習した上で、それを社会階層研究の視点から捉え直してきました。さらに現在の段階では若者だけでなく、中高年層や高齢者層について、あるいは地域の衰退と絡めた日本社会の変化を広い視野から捉えるため、職業生活と学校教育との関係を学ぶとともに、毎年学生諸君には仕事に関連したフィールドワークを課しています。たとえば、外国人労働者、エスニック・ビジネス、スポーツ関連産業、原発労働者などとテーマを立てて、現場を見てくるというグループ研究を行い、夏合宿で報告討論をするといったように、本を読んで考えるだけではなく、実際に現場に行き話を聴くことを大事にして学習しています。

水谷ゼミ

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