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渡辺 雅子

Masako Watanabe
教員紹介プロフィール写真
7-1016(ヘボン館10階)
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masako@soc.meijigakuin.ac.jp
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近年の研究テーマ

私の研究のテーマは三つあります。宗教社会学、移民研究、ライフヒストリー研究で、これらは相互に関連しています。

現在、一生懸命取り組んでいるテーマは、日本宗教の異文化布教に関するものです。長い間ブラジルで、日本にルーツをもつ様々な宗教がブラジルにおいて、どのように展開しているのかについて調査・研究してきました。日系のエスニック・チャーチにとどまった宗教や非日系人への布教を拡大した宗教についてその要因を探るとともに、信者のライフヒストリーについても聞き取りを重ねました。この間、日系人が日本へデカセギに来るようになり、日本宗教のブラジル布教にも大きな影響を与えました。

ブラジルでの日系新宗教の研究は、いわば同じ土壌に異なる種がまかれた時、その展開を規定する要因は何かというものですが、同じ宗教が異なる国で、どのように展開していくのかということを現在、研究テーマにしています。つまり、同じ種をまいた時に土壌が異なったならば、どのように変容するのか、また、異文化を担う現地の人々にとって何が理解しがたく、変容させなければならないかという課題です。これについては、ブラジル、アメリカのほか、韓国、台湾、モンゴル、タイ、バングラデシュ、インド、スリランカで聞き取りを主体とした調査を行っています。

担当授業

学部担当授業

  • 演習1
  • 演習2
  • 宗教社会学/宗教社会学A
  • 現代宗教論/宗教社会学B
  • 質的データ分析
  • 専門書講読

大学院担当授業

  • 研究指導
  • 宗教社会学研究1A
  • 宗教社会学研究1B
  • 研究指導(宗教社会学研究)

主な業績

著書

  1. 渡辺雅子著『ブラジル日系新宗教の展開――異文化布教の課題と実践』東信堂、2001年
  2. 渡辺雅子著『現代日本新宗教論――入信過程と自己形成の視点から』御茶の水書房、2007年
  3. 渡辺雅子著『満洲分村移民の昭和史――残留者なしの引揚げ 大分県大鶴開拓団』彩流社、2011年
  4. 渡辺雅子編『共同研究 出稼ぎ日系ブラジル人 (上)論文篇 就労と生活、(下)資料篇 体験と意識』明石書店、1995年

論文

  1. 渡辺雅子「韓国立正佼成会における在日コリアン二世の女性教会長の生活史」、『明治学院大学 社会学・社会福祉学研究』146号、113-199、2015年
  2. 渡辺雅子「バングラデシュにおける立正佼成会の信仰受容」、『明治学院大学 社会学・社会福祉学研究』141号、65-122、2014年
  3. 渡辺雅子「新宗教における過疎・高齢化の実態とその対応―― 金光教と立正佼成会を事例として ――」、『宗務時報』117、1-26、2014年
  4. Masako Watanabe, "New Religions--A Sociological Approach" ,Birgit Staemmler, Ulrich Dehn(eds.),Establishing the Revolutionary: An Introduction to New Religions in Japan, LIT VERLAG GmbH&Co. KG Wien ,69-88,2011.
  5. WATANABE Masako, "The Development of Japanese New Religions in Brazil and Their Propagation in a Foreign Culture", Japanese Journal of Religious Studies,Vol.35,No.1,pp.115-144、2008.
  6. 渡辺雅子「都市シャーマニズムの展開と機能――浜松市の自生会にみる「生き方道場」としての役割――」、『明治学院大学 社会学・社会福祉学研究』123号、1-38頁、2006年
  7. 渡辺雅子「韓国における立正佼成会の展開過程――日本宗教であることの困難と在日韓国人による現地韓国人布教」、『明治学院大学 社会学・社会福祉学研究』119号、35-100頁、2005年
  8. 渡辺雅子「仏教系新宗教のブラジル布教――霊友会と立正佼成会の場合」、『近代仏教』第10号、21-36頁、2003年
  9. 渡辺雅子「あるブラジル移民女性のライフヒストリー――苦難の克服と自己形成」、『明治学院論叢 社会学・社会福祉学研究』113号、1-104頁、2003年
  10. 渡辺雅子「ニューカマー外国人の増大と日本社会の文化変容――農村の外国人妻と地域社会の変容を中心に」、宮島喬・加納弘勝編『変容する日本社会と文化』東京大学出版会、15-39頁、2002年
  11. 渡辺雅子「在日日系ブラジル人信者への新宗教の対応――天理教と創価学会の比較」、『明治学院大学社会学部付属研究所年報』31号、21-36頁、2001年。

社会的活動

  • 日本宗教学会:常務理事(2013年~現在)、学会賞選考委員(長)(2013年~2014年)、理事(2004~2012年)、編集委員(2002~2008年)、評議員(1995~2003年)
  • 日本社会学会:学会賞委員会委員(2015年~現在)、国際交流委員会委員(2000~2003年)
  • 宗教法人審議会委員(2011年~現在)
  • (公益財団法人)国際宗教研究所:顧問(2017年~)、理事(2007~2016年)、評議員(2002~2006年)、編集委員(2003~2005年、2008~2012年)
  • 「宗教と社会」学会:監査(2013年~2015年)、編集委員(2008年~2012年)
  • 関東社会学会:理事(1991~1993年、2001~2003年)
  • 日本学術振興会:特別研究員等審査会専門委員(2002~2004年、2010~2012年)、科学研究費委員会専門委員(2013年、2016年)

メッセージ

大学生活では、学業、サークル活動、アルバイト等、さまざまなものにチャレンジする機会が開かれています。中でも、皆さんが選んだ「社会学」は興味のつきない学問分野です。大学の学問は高校までの「勉強」とはひと味もふた味も違います。自分で課題をみつけ、自分で取り組んでみましょう。知らないことを知ることは単に知識を得るだけではなく、視野を広げ、理解する力をつけ、隠れた構造を見る目を養います。また、社会学の醍醐味のひとつは、現場に出て、フィールドで人々と出会い、お話を伺う機会があることです。他者に対する理解力や共感力は、皆さんの人生の幅を広げ、それによって多くの発見をするでしょう。

知的好奇心をもって学ぶことの楽しさを味わってください。教員側は学生の真摯な努力に対して助力を惜しみません。しかし、まず自分でやってみることが大切です。二度とない大学時代を意義ある時として楽しんでほしいと願っています。

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