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日々の社会学科ゼミから

イベント名:一橋大学アウティング事件 -裁判経過の報告と共に考える集い-
イベント日時:5月5日(金曜・祝日)15:00~18:00
イベント場所:明治大学  イベント主催:アウティング事件裁判を支援する会

《イベント内容について》
 今回の議題は、2015年8月、国立大学内で同級生からゲイであることをアウティング(暴露)され、ロースクール生A君が転落死した事件についてである。この「一橋大学アウティング事件」の原告代理人をつとめる南弁護士から裁判経過報告を聞くとともに、アウティングの暴力性やA君の相談に対しての大学の対応について問題提起がなされた。性的マイノリティ当事者をはじめ、この事件をきっかけに性的マイノリティについて考えるようになった人も含め様々な人たちが参加し、議論は白熱した。
 パネルディスカッションでは、大学における相談場所の在り方、性的マイノリティの方たちの自殺・いじめ問題など、事件に関連するさまざまな事柄についても議論を行った。
 また、A君のご家族からのビデオメッセージが上映され、A君への思いやご家族の性的マイノリティに関する考えがリアルに伝えられた。

《感想》
 「アウティングは暴力・破壊」という言葉を議論の中で何度も耳にした。「アウティングが自殺の原因ではなく、同性愛者だということに苦しんで自殺をした」という意見があるそうだが、同性愛に対しての理解が十分ではないことが示唆される。近年、メディアなどの影響もあり、性的マイノリティに対して社会が寛容になっていると考えられている。カミングアウトをする人も増えてきた。しかし、性的マイノリティの方たちの中には社会を変えようと自分を表現している方と、そうではない方たちがいることを忘れてはならない。
 今回の議論は、社会が寛容になっているため、性的マイノリティだとカミングアウトしてもなんの問題もないという先入観を考え直すきっかけとなった。また、性的マイノリティの方たちと関わる機会をもつ重要性も感じた。今回のような事件を二度と起こさないために私たちができること、そして性的マイノリティに限らず、マイノリティの人たちへの環境づくりについても考えていきたい。

(3年 片渕礼菜)