社会学部在学生の保証人の皆さまへ
わたしたち社会学部教授会は、全会一致で、明治学院大学における教授会・連合教授会の地位と役割を維持することを決議します。
2014年6月、全国の大学関係者の強い反対や抗議のなかで、「学校教育法及び国立大学法人の一部を改正する法律」(以下「新学校教育法」と略記)が国会で成立しました。新学校教育法においては、私立大学においても一定程度教授会の議論にゆだねられてきた大学の組織や予算に関する審議権どころか、従来からほぼ全面的に教授会・教育研究評議会の議論にゆだねられてきた教育課程(カリキュラム・教育内容等)の編成権や教員人事(採用・昇任・賞罰等)の審議権までもが、学長の一元的な決定権に属するものとされています。
本学では長らく、大学全体にかかわる教育・研究事項はもちろんのこと、組織や予算に関する事項についても、全部局の全教員が一堂に会する連合教授会における慎重な議論を経て決定をおこなってきました。各部局の教育・研究・組織・予算にかかわる事項が、各部局教授会の審議にゆだねられてきたのは、いうまでもありません。わたしたちは、社会学部そして本学全体の教学をよりよいものにするため、教授会・連合教授会の場において、長らく真摯な議論を積み重ねてきました。もし、本学の意思決定過程において新学校教育法の法文を機械的に適用するようなことがなされた場合、「リベラル」な学風として知られる本学の自由や自治の伝統が著しく損なわれるばかりか、教育・研究に関する基本的権利を奪われた教員の教学へのモチベーションが低下し、したがって本学全体の教育・研究が停滞することは、間違いないでしょう。
さらに、新学校教育法は「学問の自由」を定めた日本国憲法第23条に照らしても違憲の疑いが濃厚であると指摘する法学者が少なくありません。現在でも大多数の公法学者が、少なくとも教育課程編成権や教員人事権を含む教育・研究事項や教育・研究に直接的にかかわる組織・予算事項については、憲法23条から導かれる基本的権利として教員集団(教授会)の自治権に属するとみなしています。とりわけ、本学のような強い自由と自治の伝統をもつ大学において、こうした教授会自治をないがしろにすることは、とうてい認められるものでありません。
以上から、明治学院大学社会学部教授会は、連合教授会、学長、法人理事会に対して、長年にわたって培われてきた本学の自由と自治の学風を尊重し、これに不可欠である教授会・連合教授会の地位と役割を今後も維持することを、強く求めるものです。
2014年10月8日
明治学院大学社会学部教授会
家族支援専門家のための国際セミナー「ステップファミリー支援に必要な知識とスキル-米国の教育プログラムを学ぶ2日間」を下記の通り開催します。
ステップファミリーとは、親の再婚を経験した子どものいる家族のことです。現代の日本には、ステップファミリーが増えていると推定されていますが、その家族関係の独自性についての理解はあまり進んでいません。それゆえに、家族を支援する専門家の間にも、ステップファミリーに特有のノウハウが共有されていないのが現状です。
そこで今回、ステップファミリーの研究・支援実践の先進国アメリカのエキスパート3名を招聘し、丁寧に指導していただく家族支援者向けの画期的セミナーを開催することにいたしました。親子関係に加えて継親と継子の関係ができたとき、親や継親はどう振る舞えばよいのか、どんな支援が有効なのかを学ぶ機会を提供いたします。
多様な場面で家族の支援実践をされている専門家の方々、家族支援について学んでいる大学院生・学部生など多くの皆さんのご参加をお待ちしています。セミナーには日本語の通訳が付きます。
このセミナーは、国際交流基金・日米センターから助成を受け、社会学部付属研究所一般プロジェクト「ステップファミリー・セミナー企画」(代表:野沢慎司/社会学部教授)の一環として、ステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパン(SAJ)が主催し、National Stepfamily Resource Center(米国)の協力の下に実施される事業です。
- 記 -
日時:2014年9月13日(土)~14日(日)
場所:明治学院大学・白金キャンパス 2 号館2301 教室
社会学専攻・社会福祉学専攻「大学院進学相談会」の開催
日時:7月13日午後2時~4時
場所:白金校舎本館 1456教室
詳細はhttp://www.meijigakuin.ac.jp/news/archive/2014/2014-06-03.html