堀越さん
社会学部社会学科4年。
元森ゼミ所属。学外ではNPO法人鎌倉てらこやにて活動している。

──本日はよろしくお願いします。堀越さんはNPO法人鎌倉てらこやで活動をされているということですが、どのような活動をされているのか、お聞かせ頂けますか?

NPO法人鎌倉てらこやは、放課後の子ども会館や、15時から18時くらいまでの間自由に出入りできるてらハウスという拠点で、子供たちとの交流を中心に活動しています。土曜日には一日中一緒に遊んだり、お昼ご飯を食べながら交流をしたり。さらに、鎌倉体験事業という、海に行ったり畑で野菜を作ったりするなどの活動もしており、色々やっています。

──学童保育のような、見守りのための意味合いが強い活動なのでしょうか?

どちらかというと見守りというよりは「てらこやさん」として子供たちと全力で向き合って遊ぶ、といった方が近いかもしれません。担当するとかではなく、一緒にいて遊ぶ、という感じ。その中で感動することであったり、すごい体験ができたなと感じることができたりするような組織ですね。

普通の学校に通っていながらてらこやに来ているお子さんもいれば、学校には行けていない子もいたりします。ソーシャルワーカーさんと連携をとりながら、そういった子にアプローチしたりもしています。

──訓練的な要素を持っている「学校」とはまた異なった場所なんですね。

 一緒の場所にいて、一緒に時間を共有して、そこで関わって、というような。子供たちにとっては各々好きなことをやっていて、その延長線上にプログラムがあるような感じです。

 例えば、先ほど挙げた野菜を作ったりするときも、野菜を作らないで虫を取っていてもいいし、というような具合です(笑)。子供たちには、基本的にやりたいことを自由にして過ごしてもらっています。

──子供たちにとってはかなり自由に過ごせる空間ですね。堀越さんは、いつごろから活動に参加されているのですか?

 大学1年次の秋の新歓で明学の先輩と話す機会があり、そこから参加しています。私のときの説明会はzoomでの開催でした。10月くらいに新歓に参加して、11月頃の活動から参加し始めました。

──初めての人でも馴染みやすい場でしたか?

 そうですね。親子三代で利用している方などもいらっしゃることもあって、緊張せずに関わりやすかったかなと思います。家庭の事情で2年次には参加できていなかったんですが、3年次に戻ってきたときも自然に戻りやすかったな、と感じました。

──子どもたちだけでなく、大人の側にも居場所となっている側面があるのですね。。

堀越さんは元森先生のゼミに所属しているそうですが、きっかけはてらこやでの活動でしょうか?

 そうですね。てらこやで子どもと関わっていたことを機に、近いテーマの元森ゼミに興味を持ちました。加えて、2年次に元森先生の「教育社会学」「子どもの歴史社会学」を履修していて、歴史ベースに教育の通説や流れを疑っていくことが面白いと感じたのもきっかけです。

──演習1(ゼミ1年目)のゼミ論ではどういったテーマを扱いましたか?

 てらこやだとかプレーパークだとか、子どものために行われている活動を見ていくものでした。他のゼミ生はキッザニアやボーイスカウトなどについて扱っていましたね。起源が海外にあるものもありましたが、基本的に国内の活動について分析していました。

──夏休みの集中ゼミではどんな活動をしましたか?

 自分で一つ活動を取り上げて、それについて調べましょう、といったものでした。かなりゼミ生同士の意見交換で参考になることがあったと感じています。各団体活動内容は違っていても、背景などを見ていくと、どの団体も時代時代にある子供観とその解決のための施策として生まれてきたのだと知ることができました。今の自分の活動にもつながっているところがあると感じます。

──卒論ではどのようなことを書こうと考えていますか?

 子どもの居場所論のようなものを書こうと考えています。新聞などの関連記事を抜き出して、時系列に整理することで、どのように変遷しているのかなど調べたいと考えています。

──今日はお話いただきありがとうございました。

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