明治学院大学社会学部社会学科は、2023年度にカリキュラム改訂を行います。その中でも「表現・実践関連科目」は、メディアの現場で活躍するプロから学ぶ「メディアクリエイティブ演習」(23年度までは「表現法演習」)、「メディアクリエイティブ特論」(新設)によって、よりキャリアや実際の制作に近い実践的な学びができるようになります。

明治学院大学社会学部学内学会学生部会(STEP)では、2022年11月3日(文化の日)に行われた、Meijigakuin Contestに学内団体で唯一取材に成功しました。シリーズ第1回となる今回は、広告研究会の宮田明音会長(社会学科3年)のインタビュー記事を掲載します。

44年間、白金祭最終日に華々しく開催されていた「ミス明治学院コンテスト」にピリオドを打った理由は何か。変革には何が必要で、何が足りなかったのか。取材して見えたのは、ずっと前から向き合い続けていたという、ジェンダーとルッキズムへの問題意識でした。

明治学院大学広告研究会
明治学院大学のサークルで、140人で活動している。普段は広告制作や分析といった研究に取り組み、東京学生広告研究団体連盟が主催する学生広告展に参加しており、毎年11月の白金祭に向けての活動も行っている。去年まではミス明治学院コンテストを主催していたが、今年は全く新しい形でのMeijigakuin Contestを開催した。(以下、広研)

広告研究会の宮田明音(みやた・あかね)会長。
今回は社会学部の団体ということで取材を快諾していただいた。

広告研究会の宮田明音(みやた・あかね)会長。
今回は社会学部の団体ということで取材を快諾していただいた。

──本日はお忙しいところ、取材をご快諾いただきありがとうございました。先ほどから電話が鳴り止まない中ですが、30分もお時間をいただき、大変恐縮です。早速始めさせていただきます。
長らくの伝統だった「ミスコン」から体制を変えての「Meijigakuin Contest」ですね。反応や注目はいかがですか。

「取材を受けるのはこれが三度目で、本番の今日はテレビ局が来ています。学内からの取材はSTEPが初めてですね。

ミスコンについては、例年学内から様々な反応があり、その特性や立場も理解していました。見た目を重視するのはどうなのか、女性という性別で括ることに問題があるのではないか……。

実は、広研としても何年か前から問題意識を持ってコンテストを運営してきました。私自身もジェンダーを学ぶゼミに入っていますし、昨年のコンテスト後に学内からいくつかアドバイスをいただいたことで、ミスコンという存在自体を根底から問い直すタイミングが来たと思いました。」

──改革はずっと前から続いていたのですね。

「はい。例えば昨年のミスコンでは、装飾にはチャンスフラワーという規格外で廃棄されてしまう花を使いました。演出でも、ドレスを着ながら入場するウェディングショーで、従来はドレスの紹介をしていたところを、見た目ではなく内面を伝える機会にするために、ファイナリストがこれまで取り組んできた活動や人柄の紹介に変更しました。そういったところから、明学のミスコンでは女性らしさを押し付けない姿勢を取っていたと思っています。」

──改革について詳しくお聞かせいただけますか。

「話し合いは昨年度から何度も続けていました。以前から性別や見た目に関係なく、内面や発信力を評価するコンテストを作りたいという構想はありましたが、広研だけでやってしまうと、白実(白金祭実行委員)が主催しているミスター明学コンテストと内容が重複してしまうことがネックでした。

ミス明治学院も、ミスター明治学院もノウハウが異なります。合同開催になった時にうまくいくのかという不安もありましたが…。

いざ広研と白実で話し合ってみると、お互いに同じ問題意識を持っていたんです。難しいのではないかと思っていましたが、お互いが歩み寄ったことで話し合うと意外とスムーズに進みました。」

──ファイナリストの選考についても例年と異なる形だったのでしょうか。

「選考では、今年から顔写真がないエントリーシートを使用することで、フラットな目線で審査を開始できるようにしました。内容はもちろん、この人はたくさん書いてくれてるな、新コンテストの趣旨に沿っているな、といったところから受ける印象としっかり向き合う時間を作りました。」

──今年のファイナリストのお披露目もかなりの変化球だったと思います。

「ラジオ(「Meijigakuin Contest Radio」)ですね。  例年は、ファイナリストの顔を公開した後に、『そんな〇〇さんの好きなものは〜?』といった感じで素顔を詳しくクローズアップする形式でしたが、今年はラジオを使って、あえて顔が出ないメディアで発信しました。」

──新しい形でのコンテストにあたって、特に力を入れたことをお聞かせいただけますか。

「運営側としての伝え方です。例えばこの投稿では…。」

「…やり方を変えたからこそ、ここまで話題になっているし、注目されている。だからこそ、わかりやすく図式化することで、私たちの思いが誰にでもすぐに伝わるように工夫しました。

改革を行ったことについても、受け取られ方が様々あることはわかっていました。学内外の先生方が書かれている『ミスコン』に対する記事を読んだり、私たちも何度も話し合いを重ねました。『やれることはやったんだから、準備してきたようにやればいいよ』という声を頂けたのは自信になりましたし、間違っていなかったんだなと思えましたね。」

「今年のファイナリストは自由に自分らしさを発信してくれています。リハーサルで袴を着たりラップを披露しているのを見た時は、本当にコンテストを変えられた実感が湧いて嬉しかったですね。」

──最後に、これからのコンテストに向けてコメントをお願いします。

「Meijjigakuin Contestは今年がはじめてです。変更の過程は大変だったので、最後までうまくいってほしいと思うし、伝わってほしいなと思います。批判もありましたが、こうやってやろうと思っている人も、発信したいと思っている人もいるんだぞということを伝えたいです。」

──ありがとうございました。

後日公開の記事では、コンテストの模様と実行委員へのインタビューを通して、「新しい試み」の行く末を見ていきます。

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