2005.11.5 sat
戦後の「沖縄文学」といえば、少なくとも県外においては、大城立裕、東峰夫、又吉栄喜、目取真俊といった小説家たちの名前が浮かびやすい。しかし、その書き手の厚みから見ても、表現の活力から見ても、「沖縄」はむしろ「詩人たちの島」である。同人誌を中心的な媒体としてさまざまな世代に詩的表現の担い手が生まれ育ち、文学賞(とりわけ「山之口貘賞」)が聖別化の機関として重要な役割を果たしている。そして何より、その作品群そのものが、沖縄の詩の世界の豊かさを示している。
しかしこれまで、「沖縄」という場所と「詩」という表現の結びつきそのものについては、必ずしも十分語られてきたわけではない。なぜ、「沖縄」という土地において「詩」は連綿と重要な表現手段たりえているのか。この地に生まれる詩の固有性、独自性はどこに存在するのか。そして今「沖縄の詩」を読むことが、さまざまな地に生きる者に何をもたらすのか。このシンポジウムでは、こうした問いをめぐって、沖縄の詩人や研究者と県外の読み手に発言と議論を求めたいと考えている。
明治学院大学 沖縄文学研究会
11月5日(土)
午後2:00~6:00 明治学院大学 2号館2301教室
(明治学院大学白金キャンパス 港区白金台1-2-37)
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コメンテーター
司会
主催 沖縄文学研究会(代表・松島浄)
明治学院大学社会学部附属研究所
沖縄国際大学南島文化研究所
シンポジウムについてのお問い合わせはissw@soc.meijigakuin.ac.jpまで