明治学院大学の社会学部は、社会学科と社会福祉学科の2学科で構成されています。これは1928年の「社会科」創設以来、社会改良への貢献を目的に掲げてきたこととかかわるものです。
近代社会では科学技術の発展と競争原理・市場原理の結びつきによる経済成長を重視してきましたが、その一方では戦争、差別、貧困、犯罪などの社会問題の拡大ももたらしています。戦争において正義の強調が対立をあおるように、すべての課題を解決する理想だけを追い求めてもかえって混乱を増すことがあります。
社会学部が目指してきたのは、それに対して、一人一人が抱える課題に寄り添いながら社会全体にかかわる矛盾を追及していく方向であるように思います。日常を含めたさまざまな場面において、多様性を認め合い、支えあうための方法を探ることです。とくに目立つことはなくても、その積み重ねはより生きやすい社会につながります。
思いがけない場面で活躍している卒業生に出会うことも多く、喜びと励みを受けています。いろいろな場面、いろいろな形で活動できる卒業生、在校生こそ社会学部が誇りとするところです。そのすそ野は広く、目につかないものがほとんどですが、このサイトでも在校生を中心に活動の一端を紹介していますので、よろしければご覧ください。支えあいの輪を皆さまとともに広げていければ、さらに幸いに存じます。