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ステップファミリー調査について

2001年10月より回答協力者を募集してまいりましたアンケート形式の「ステップファミリー調査」は、2002年5月31日で募集を終了いたしました。ご協力いただいた皆さんに心から御礼申し上げます。分析の進行状況については、随時この場所でお知らせする予定です。

 

調査結果の概要

 

調査結果

この調査結果は、明治学院大学 社会学部付属研究所が、 2002年6月に発行した同タイトルの調査報告書『ステップファミリーにおけるソーシャル・サポートの研究』のオンライン版です。各章の元原稿を、PDF化しています。しかし印刷物と内容は同一ではありません。改訂個所が幾つかあります。ページの割り振りも異なりますので、ご注意ください。

Last Update: 2002年7月16日

 

調査者について

この調査は、明治学院大学社会学部付属研究所内の特別推進プロジェクトの第3グループ: 「ソーシャルサポートにおけるCMC (コンピュータを媒介としたコミュニケーション」研究班が、行っています。さらに、子連れ再婚家族(ステップファミリー)の支援組織 SAJ(ステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパン)の協力を得ています。

 

調査目的について

アメリカの家族研究者であるA.チャーリンは、20年以上前に、再婚家族を「不完全な制度」であると主張しました。彼が言いたかったのは、初婚の家族こそが完全な家族だということではありません。再婚によって作られるステップファミリーのなかでは、誰がどのように行動すべきか、つまり何が「ふつう」であり「当たり前」であるのかに関して社会的に明確なルールがないことを問題にしたのです。確かに、ステップファミリーであることに迷いや不安を感じ、ステップファミリーの存在を前提とした社会の仕組み(制度)がない状況では、ひとりひとりが個別にあまりに多くの努力と困難を背負うことになりがちです。この20年ほどの間にステップファミリーの研究が進展し、多くの子どもにとって継親子関係の経験が「ふつう」になりつつある米国と比べると、日本においてこそステップファミリーは「不完全な制度」の状態に置かれていると言えるのかもしれません。私たちは、日本のステップファミリーがどれほど多様な、またどれほど共通した経験をしているかについてほとんど知らないからです。つまり、多くのステップファミリーが直面すると予測される「当たり前」の出来事が何なのか、どのような支援が必要であり有効なのかに関して、社会に共有されている知識は乏しいのです。

今回私たちが実施した「ステップファミリー調査」は、継親子関係を含むご家族のご夫妻(親あるいは継親)にあたる方々を対象としたアンケート形式の調査です。 2001年7月に翻訳出版されたエミリー&ジョン・ヴィッシャー著『ステップファミリー』(WAVE出版 ¥1,700)に折り込まれている葉書を返送いただくという方法で、調査への協力者を募りました。 調査票は郵便あるいは電子メールで送付し、記入後に返送していただきました。このデータをもとに、日本のステップファミリーの経験をできるだけ幅広く描き出すことが今回の調査の目的です。家庭生活における満足や困難、家族の中や外からの相互支援の様子について、またインターネットなどのメディア利用についてお尋ねしました。

調査データの分析結果を、SAJのメディアや書籍・論文を通して社会的に還元していくことで、ステップファミリーが社会的に見える(制度化された!)存在になるための一助になればと考えています。

 

問い合わせ先

この調査に関する問い合わせ先はstepfam@soc.meijigakuin.ac.jpまで
TEL: 03-5421-5204  TEL/FAX: 03-5421-5205
〒108-8636 東京都港区白金台 1-2-37
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