研究者代表 | 西阪仰 |
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研究者 | 細田由利、高木智世 |
2004年度--------------------
2004年度の一般プロジェクト(企画)「日本語日常会話の会話分析のための基礎づくり」においては,昨年度に引き続き,UCSBのGene Lerner教授に講師を依頼し,5日間の上級者向けの会話分析トレーニングセッションを持った.また,会話分析の創始者の1人であるGail Jefferson博士にも講師として参加いただくことができ,本年度は,このお2人を講師とした,きわめて有意義なセッションとなった.とくに,Jefferson博士は,250ページにも及ぶ膨大な「非同意の連鎖」に関するデータの抜き書き集を,事前に作成してくださった.それを用いて,きわめて体系的な(そして厳しい)指導を受けることができた.非同意の形式,前後の環境などについて,この200以上の会話断片にもとづき,宿題と全体での討論をとおして緻密に考察する機会を得た.また,セッションに先立ち,参加者全員に課題の提出が義務付けられたが,Jefferson博士からは,各参加者に,逐一細かいコメントとともに,セッション当日までの新たな課題をもらうことができた.