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社会福祉実践におけるスピリチュアルケアの基礎的研究

 

研究者代表 深谷美枝
研究者 柴田実

本グループではスピリチュアルケアに関する基礎的文献研究,及びインタビュー調査、事例分析を行った。また第一回スピリチュアルケア学会大会に参加し、研究発表も行った。

基礎的文献研究では内外のスピリチュアリティを志向したソーシャルワークの文献、及びパストラルケア(キリスト教専門職によるケア)の文献を行った。現在さまざまなスピリチュアリティを中心にした様々なケアがスピリチュアルケアとして学会報告されているが、キリスト教のスピリチュアリティに則った宗教改革以来の歴史と伝統を持つパストラルケアをきちんとスピリチュアルケアの原型として捉えた上で、様々なスピリチュアリティへの応用が考えられるべきであるという暫定的な結論に至った。

インタビュー調査においては現在実践されているキリスト教系施設における社会福祉実践者へのインタビューを行い、現代日本に適合したスピリチュアルケアの特徴を描き出した。また事例分析においては、高齢、知的障害、母子等多様なケースからスピリチュアルケアのニーズ、及び特徴を分析した。共同研究者によって提出された実践事例も検討し、高齢者の介護サービスにおける様々なスピリチュアルケアへのニーズ、特にスピリチュアルペイン(魂の痛み)の分析が細かくなされ、心理的な痛みとの違いが構造的に明らかにされた。

今後の課題としてはスピリチュアルケアの原型であるキリスト教専門職(チャプレン)による実践をインタビュー及び事例分析によって明らかにし、平行してパストラルケアの文献研究を深めて行くこととする。

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