社会学部付属研究所では、市民のみなさんを対象にした、さまざまな学びの場をご用意しています。市民講座は、市民のみなさん、地域の活動者・ボランティアやサービス利用の当事者から寄せられた声や意見をもとに企画しています。
ひきこもりを、「心の問題」と捉え、カウンセリングや精神医療につなげようとする方向性や、「就労の問題」とみなし、就労支援につなげようとする方向性があります。連続学習会では、そうした方向性とは別様の捉え方や実践について話題提供をしていただきます。それを基に、参加者の一人ひとりが、それぞれの立場から、感じ・考えたことを共有し、自分自身の捉え方や価値観が、社会のありようとどう関わっているのか、共に考えることのできる場にできればと思います。
第1回 「共に模索する関係」
「不登校」を「メンタル・心の問題」として捉えようとする傾向を批判してきた中島さんから、人びとを「仕分ける」ことの危険性や、「ふつう」から「漏れる」ことについてお話しいただきます。その話題提供を受け、中島さんと共に読書会を運営している喜久井さんと対談していただきます。
日時: 2024年10月25日(金)15:00~ 17:00
場所: 明治学院大学社会学部付属研究所多目的ルームを予定
話題提供 中島浩籌さん(河合塾 cosmo 講師、東京 YMCA オープンスクール Liby 運営委員)
トークセッション 中島浩籌さん × 喜久井伸哉さん(詩人、フリーライター)
※小グループによる対話、全体での対話を予定
第2回 「働くかたちを人に合わせる」
創造集団 440Hz は、全ての人々にとって生きやすい社会になることを目指して活動する「社会的企業」です。起業したメンバーは、不登校経験を始めとする多様な背景を持ち、その背景を大事にしながら、「自分から始まる生き方」を実現するために活動されています。メンバーの長井さん・鈴木さんと、働くことについて考えていきましょう。
日時: 2024年12月6日(金)15:00~ 17:00
場所: 明治学院大学社会学部付属研究所多目的ルームを予定
話題提供 長井岳さん・鈴木かときさん(創造集団 440Hz)
※小グループによる対話、全体での対話を予定
申し込み方法
WEBフォームにてお申込みください
チラシ
本学習会は、2023年7月に本研究所が開催した学習会の続編です。本学習会では、ひきこもりなど生きづらさのある当事者・経験者とともに、私たちが生きる社会の在りかた、望ましい支援の在りかたについて考えます。ゲストスピーカーには、当事者活動や相談活動に取り組んでこられた立場からお話いただき、参加者同士の対話へとつなげていきたいと思います。
原則2回とも参加できる方が優先です
第1回 【終了】
日時: 2024年 1月 19日(金)15:00~ 16:40(100分)
場所: 明治学院大学社会学部付属研究所
ゲスト: 丸山康彦さん(不登校・ひきこもり相談室「ヒューマン・スタジオ」代表兼相談員)
割田大悟さん(ひきこもり当事者グループ「ひき桜」in 横浜代表)
プログラム予定: ゲストによる話題提供の後、小グループに分かれ
対話を実施、全体で共有後、ゲストによるコメント
第2回
日時: 2024年 3月 15日(金)15:00~ 16:40(100分)
場所: 明治学院大学社会学部付属研究所
ゲスト: すみれさん(生きづらさを抱える当事者の居場所「からふらっと」サポーター)
まいさん(「からふらっと」参加当事者)
プログラム予定: ゲストによる話題提供の後、小グループに分かれ対話を実施予定
チラシ
【第1回】
ひきこもりなど生きづらさのある当事者・経験者とともに支援の在りかたを考える連続学習会を2024年1月19日に開催しました。
開催報告PDFを公開しています。
企画趣旨
就労をゴールとするひきこもり支援に対して、ひきこもり当事者から違和感が表明され、当事者や家族によって様々な場がつくられています。
本学習会では、ひきこもりなどの生きづらさを抱えた当事者のお立場からご活躍されているお二人をお招きし、主に居場所づくりの活動についてお話頂きます。また、コーディネーターも含めたトークセッションを行います。
本学習会が、当事者や家族、支援者、そして参加者の皆様がそれぞれの活動を展開し、誰もが自分らしく生きられる地域社会の在りかたを考える一助となることを願っています。
当事者や家族、地域活動や支援に携わっている方々、地域住民など、ご関心のある皆様に参加して頂きたいと考えています。
学習会終了後、希望者で交流会も行う予定ですので、是非この機会に一緒につながりをつくって頂きますよう、より多くの皆様のご参加をお待ちしております。
登壇者
〇 登壇者
・林 恭子 氏(ひきこもりUX会議 代表理事)
高2で不登校、その後30代まで断続的にひきこもる。信頼できる精神科医や当事者仲間との出会いにより少しずつ自分を取り戻す。現在は様々なマイノリティの当事者・経験者らで立ちあげた団体で、居場所や当事者、支援者向けの講座、講演等をしている。
・すみれ 氏(当事者会 からふらっと サポーター)
24歳の時に環境の変化の積み重ねにより、約5年程ひきこもる。それ以前からも生きづらさを抱えてきたことに気づき、どうすればそれが減るのか、居場所作りを手伝いながら、興味のある美術やアートを通して福祉や教育にアプローチできたら、と日々模索中。
〇 コーディネーター
・関水 徹平 准教授(本学社会福祉学科教員)
プログラム予定
・登壇者による話題提供
・トークセッション
・質疑応答
・希望者による交流会
開催日時
2023年7月9日(日)
13:00~15:30(受付開始12:30)
会場
明治学院大学白金キャンパス3201教室(港区白金台1-2-37)
申し込み方法
WEBフォームにてお申込みください
チラシ
2023年度第1回地域創り担い手学習会を2023年7月9日に開催しました。
開催報告PDFを公開しています。
企画趣旨
近年、日本では少子高齢化や核家族化などが進み、地域や家族などにおける、人とひととのつながりが弱まっていると言われています。さらに、コロナ禍が長期化するなかで、より一層つながりを保つことが難しくなり、孤独死や8050問題、DVや児童虐待など「社会的孤立」を背景とする課題が深刻化しています。
「社会的孤立」を防ぎ、誰もが自分らしく安心して生きられる地域を創っていくために、私たち一人ひとりの立場からできることはどういったことでしょうか。
民生委員児童委員は地域における身近な相談相手として、困りごとを抱える人と関係機関を「つなぐ」役割や、「見守る」役割を担っています。こうした活動について、地域でご活躍されている民生委員児童委員の方々から話題提供して頂き、つながる・つながり続けるためのヒントを得ながら、この学習会をひとつのつながりの場として、共に私たちができることをご一緒に考えていければと思います。
話合いを含む参加型の学習会です。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
◆ シンポジスト
東京都内で活躍される民生委員児童委員の方々
◆ ミニレクチャー・コメンテーター
新保美香教授(本学社会福祉学科教員)
◆ コーディネーター
宮﨑理准教授(本学社会福祉学科教員)
開催日時
2023年2月23日(木)
13:00~15:30(受付開始12:30)
会場
明治学院大学白金キャンパス(港区白金台1-2-37)
*教室番号はお申込み頂いた方にメールにてお伝えいたします。
*状況によりオンライン開催となる場合があります。
申し込み方法
WEBフォームにてお申込みください
チラシ
2022年度第2回地域創り担い手学習会を2023年2月23日に開催しました。
開催報告PDFを公開しています。
企画趣旨
現在、「認知症の人の意思が尊重され、できる限り住みなれた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現」を目指し、認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりが推進されています。そうしたなかで、地域で認知症の人や家族、地域住民が集う「居場所」の存在が重要となっています。
本学習会では、認知症の人をはじめ誰もが安心して暮らし続けていける地域を創るために、どのような「居場所」が求められており、そのために必要なことはなにか、三鷹市の実践を通して考えていきたいと思います。
報告
【報告1】大塚道子氏(三鷹市新川中原地域包括支援センター)
~社会福祉専門職のお立場から~
【報告2】成清一夫氏(おれんじドア三鷹事務局)
~地域創りの実践者のお立場から~
【報告3】露木伸宏氏(おれんじドア三鷹)
~若年性認知症当事者のお立場から~
開催日時
2022年7月27日(水)13:30-16:00 13:00~受付開始
会場
新型コロナウイルス感染症の動向に鑑み、ZOOM使用によるオンライン開催に変更(7月20日変更)
申し込み方法
WEBフォームにてお申込みください
チラシ
2022年度第1回地域創り担い手学習会を2022年7月27日に開催しました。
開催報告PDFを公開しています。
日本の高齢化率は2025年には約30%に達すると推計されていますが、高齢化という現象は世界中で進行しています。
高齢者が、住みなれた地域で、安心して自分らしく暮らしていくために、現在、どのような福祉実践が求められているのでしょうか。
学習会では、その手がかりを日本とアメリカのグローバルな視野から探っていきます。
伊藤由希氏(地域包括支援センター勤務)「アメリカの高齢者福祉~ニューヨーク・マンハッタンでのソーシャルワーク実践から見えたこと~」
岡本多喜子氏(本学名誉教授)「対立ではな協調を~高齢者が安心して暮らせる社会の構築~」
2022年2月26日(土)10:30-12:00
ZOOMによるオンライン開催
市民講座/地域創り担い手学習会を2022年2月26日に開催しました。
開催報告PDFを公開しています。
2020年1月16日に国内での新型コロナウイルス感染が確認されて以降、その脅威は未だ衰えることなく、解雇や雇止め・収入減少による生活困窮者を著しく増加させています。また、コロナ禍の長期化は、非正規雇用で働く人々の仕事を削り、とりわけ、ひとり親世帯や単身の若年層の経済基盤を圧迫しています。そもそもが、不安定・低賃金な非正規での雇用形態に加え、コロナ禍による就労時間の短縮は、より不利な、あるいはより不利益を被りやすい境遇におかれている人々の生活困難をさらに拡大させているのです。また同時に、こうした経済的な問題は、孤独や孤立といった精神面の問題をも顕在化させているといわれています。
現在のこうした社会状況を鑑み、2020年度の市民講座/地域創り担い手学習会は、コロナ禍における「若者問題」を取り上げます。親の失職・減収といった事態は、子である若者の暮らしにも波及し、その学校生活に深刻な影響を及ぼしています。たとえば、家計を補う労働力として夜間のアルバイトを続けている学生は、その身体的・精神的疲弊により、あたりまえに学ぶ権利を奪われています。また、学費問題による中退などの事例も報告されています。さらに、養護施設から社会に自立していく若者たちのなかには、働きたくても働く場所を得られず、住むところを追われる状況に追い込まれている方たちもいます。
市民講座では、いま、若者支援の現場で何が起きているのかを、第一線で相談活動をなさっているソーシャルワーカーのお二人(*フォーマルケアの立場から:県立高校スクールソーシャルワーカー、*インフォーマルケアの立場から:子ども支援NPO法人)からうかがいます。そして、関係諸機関や地域活動のリーダーの方たちと若者支援をめぐる状況をシェアし、問題意識を共有しながら、地域でどのような取り組みが可能か、一緒に考えて参りたいと思います。
2021年3月13日(土)13:00~16:00
明治学院大学白金キャンパスを発信地とするオンライン研修会
地域活動家・ボランティア等、本テーマに関心のある市民・学生
かかりません(第1部・第2部を含む)。
第1部 13:00~14:30 講師による話題提供
第2部 14:30~16:00 グループワークでの意見交換
美濃屋裕子氏:広島県出身/臨床心理学科卒/東京都在住。社会福祉士・公認心理師・高等学校教諭等の資格を持つ。児童福祉施設・若者サポートステーション相談員、よこはまユースプラザ支援員、横浜市寄り添い型学習支援、義務教育スクールソーシャルワーカー等を経験し、現在は週二回の神奈川県立高校スクールソーシャルワーカーの仕事をメインに、ファースト・ステップ(民間DVシェルター・フードバンクかわさき事業)副代表理事、ソーシャルワーカー事務所SURVIVE 代表ソーシャルワーカー等も務める。
荒井和樹氏:NPO法人全国こども福祉センター代表。児童福祉施設で在職中、公的福祉の枠組みから外れる子ども・若者と出会い、支援の重複や機会の不平等に直面する。子どもたちを支援や保護の対象(客体)として捉えるのではなく、課題解決の主体として迎え、2012年に全国こども福祉センターを設立。2013年に法人化。繁華街やSNSでの声かけ、フィールドワークを重ねながら、1万6千人以上の子ども・若者に活動できる環境を提供。同法人理事長、日本福祉大学・椙山女学園大学非常勤講師。
申込期間:2021年2月13日(土)から2021年3月6日(土)午後5時まで
市民講座/地域創り担い手学習会を開催しました。
当日は、沖縄県から青森県まで、全国より51名の方々のご参加をいただきました。心よりお礼申し上げます。
市民講座の概要及び議論の内容につきまして、以下の通り、ご報告させていただきます。
7月10日(水)18:30~20:30に開催しました(会場:明治学院大学白金キャンパス本館1255教室)。
ゲストスピーカー:池上正樹さん(NPO法人KHJ全国ひきこもり家族会連合会理事/ジャーナリスト)
133名の参加を得ました。
近隣の実践家との学習会として開催しました(会場:明治学院大学白金キャンパス 社会学部付属研究所)。
ゲストスピーカー:市川乙允さん(NPO法人楽の会リーラ事務局長)
ゲストスピーカーの内容(要約)はこちらです。