- 宮田加久子・野沢慎司[編]
- 茨木尚子・和気康太・浦光博
インターネットの利用が日常化した現在、人々の支え合いはどう変容しつつあるのか。本書は、オンラインでのソーシャル・サポートやソーシャル・キャピタル(社会関係資本)をめぐる最前線の研究状況に目配りしつつ、現代日本の先端的事例を追う。様々な疾病や少数派家族のためのオンライン・セルフヘルプグループ、中高年世代のインターネット利用に関する調査データの丹念な分析によって、この問題の実証的・理論的な解明に挑む。
文化書房博文社 2008年6月発行
定価3,360 円(税込)ISBN978-4-8301-1132-7
目 次
- はじめに 宮田 加久子・野沢 慎司
- 1章 インターネットによるソーシャル・サポート 宮田 加久子
- 2章 少数派の組織化とインターネット
――オンライン・セルフヘルプグループの可能性と課題 茨木 尚子
- 3章 インターネットは家族に何をもたらすのか
――ステップファミリーにおける役割ストレーンとサポート・ネットワーク 野沢 慎司
- 4章 超高齢社会における「シニアネット」の可能性
――仙台市における調査研究を通して 和気 康太
- 5章 シニア世代におけるオンライン、オフラインでのソーシャル・サポートの効果
――シニアに対する郵送パネル調査の結果から 浦 光博
- 参照文献
- 索引