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社会学科主任
石原 英樹

「ごあいさつ」

明治学院大学社会学部社会学科へようこそ!

2020年春、世界規模で新型コロナウィルスが蔓延しています。新入生の皆さんも落ち着かない状況だと思います。社会学科としては、できる限り皆さんの学生生活をサポートしていきます。

私が昔、皆さんと同じ大学生だったころ。私がずっと持っていた疑問は「社会学ってなんだろう」でした。何となく、「この学問は、わくわくしそう」という直感だけはありました。社会学とは何なのかについては無数の説明があります。(お配りした『社会学とはどのような学問か』を見てください)

そこで、たくさんあるなかから、私にとって一番「これが社会学の本質ではないか?」という箇所をお話させてください。

社会学とは、「人々が社会を見ているのとは違ったふうに社会を観ることで、よりよい社会づくりに役立つ学問」だ

この考え方のわかりやすい例を、マートンという社会学者があげています。アメリカのアリゾナ州とニューメキシコ州に住むネイティブ・アメリカンのホピ族は、「レイン・ダンス」という雨乞いの儀式を行うことで有名です。この儀式は通常「雨を降らせる」ための踊りと考えられています。このような、当事者が常識だと考えている働きを、社会学では「顕在的機能」と呼びます。しかし社会学の視点はこれにとどまりません。この踊りによって、普段は各地に散在している仲間が一か所に集まり、集団のまとまりが強化される・・・という機能を発見するのです。踊っている人たちも気づかない、目に見えない機能がこの踊りにある。これを潜在的機能と呼びます。

このように社会について当事者が理解しているのとは違ったものを見出すのが社会学の一つの特徴です。ではこの考え方にどんな意義があるのか。ホピ族の例だと、ただの迷信の儀式だと思われていると、近代化の過程で「こんなものは無くしたほうがいい」と消滅させられたかもしれません。しかし実は人々の紐帯を意図せずに作り出しているのだと指摘することで、この儀式は残るかもしれません。社会が存続するための大事な部品だということを皆が知るからです。

このように社会学は、ただ皆が社会を見ているのとは異なった新しい視点を出すことで社会の危機や、見えない生きづらさを指摘し、それは社会の変革につながります。例えば男らしさ/女らしさという考え方があなたを生きづらくさせていませんか。社会学は男らしさ/女らしさが普遍的なものでないことを発見することで、「~らしさ」の圧力を弱めることに成功してきました。

すこし堅苦しい「社会学とは何か」というお話をしましたが、とにかく皆さんには私が社会学を学びはじめたころに感じた「わくわくする」気持ちを感じてほしいです。

ぜひ皆さんも明治学院大学社会学部社会学科で充実の大学生活をお過ごしください!