明治学院大学

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学部長メッセージ(2020年)

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社会学部長
大瀧 敦子

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

今年度は、例年とは違う形のスタートを切ることになりました。新入生にとっては、初めての大学生活、それでなくても慣れないことが多い中、不安な気持ちを募らせている方も多いでしょう。社会学部では、4月20日の授業開始に向け、教員一同、皆さんの学びが例年通り充実することを願いながら、頑張って準備を進めています。

振り返ればわずか3か月前、2020年のお正月には、まだ日本人のほとんどがこんな事態を想像してはいませんでした。世界保健機関(WHO)のホームページによれば、中国政府から原因不明の肺炎が武漢市で発生していると報告があったのが、2019年12月31日大晦日。日本で朝日新聞が、中国中央テレビのニュースサイトからとして、新型コロナウイルス検出を報じたのが1月9日、この時の患者数は59人。まだまだ扱いは小さなものでした。
しかし、一転、日本で耳目を惹くようになったのは、1月23日の武漢市閉鎖、29日に武漢から帰国者を乗せたチャーター機第一便が羽田到着、さらに2月3日横浜港に到着したクルーズ船内での感染拡大と一か月後くらいからでしょう。それ以降、「中国の感染問題」はあっという間に日本の国内問題化し、更には、ヨーロッパでの感染拡大によって世界の危機として語られています。3月末現在、日本では有名芸能人がこの感染症で命を奪われ、東京都閉鎖まで語られるに至り、多くの人にとっての、今そこにある危機という認識に変わってきました。

この現在進行形の出来事が、どこまで拡大していくのか、例え専門家でも確実なことは言えないのが実際のところです。私たち個々人ができることは、何とか感染リスクを低減させる行動を取ることに限られます。
こういった不安を体験すると、日ごろ気軽に使っている「絆」や「連帯」といった言葉の足元がいかに脆く崩れやすいか、気づかずにはいられません。国と国の間、若者と高齢者の間、そして感染リスクに対する意識の高低。「絆」や「連帯」を忘れてしまいそうになるリスクは、私たちの足元に広がっています。
スローガンや建前ではなく、立場の違いや意見の違いを理解し、歩み寄りながら次の一歩を決めてゆく。本当の意味で人とつながっていくために求められる「強さ」とは何かを問う時期とし、これからの大学生活で本当の「絆」「連帯」を築くためにも、今は自覚を持った責任ある行動を心掛けていきましょう!