アカデミックな異世代交流を楽しもう！

明治学院大学　社会学・社会福祉学会　会長　野沢慎司（社会学部長）

「学内学会」は、明治学院大学社会学部に置かれている「社会学・社会福祉学会」の通称です。この会は、明治学院大学の社会学部の学生および社会学研究科の大学院生と、各界で活躍する卒業生、そして学部教員によって組織されているユニークな学会です。

本学会は、「学生部会」と「卒業生部会」の２つの部会によって構成されています。両部会が独自の活動を企画・運営するだけでなく、相互に交流をはかり、それを学部の教員が支援するかたちで活動が展開しています。

「学内学会」の活動のひとつに、恒例の研究発表会の開催があります。例年、秋学期に開催される研究発表会には、ゼミ単位や個人単位で学部生・大学院生・卒業生の参加者が多数あり、複数の会場に分かれて最前線の研究、調査、実践の報告が行われます。研究発表会後の懇親会を含めて、新旧世代の（元）学生と教員がじっくり交流できる貴重なイベントです。

20年以上にわたって発行されている学会誌『Socially』は、編集委員の在学生・卒業生が主体となって作り上げているものです。学生、卒業生、教員の多様な論稿が寄稿されるだけでなく、学生編集委員による卒業生訪問インタビュー記事、新入生・卒業生に向けて各ゼミの現在を伝える記事などが多数掲載されています。ここでも異世代交流が重要なキーワードです。

ほかにも講演会や映画上映会など様々な楽しい企画が毎年実施されています。こうした活動を支えているのは各部会の委員（役員）の皆さんです。とりわけ現役の学生委員にとって、学生部会の活動は、学科を超え、学生と教員という立場を超え、そして世代を超えた協働と交流の機会であり、将来のキャリア展望にも影響を及ぼすようなネットワーク形成の場となっています。

2015年に50周年を迎える社会学部にとって、この学内学会というユニークな組織は、アカデミックな異世代交流の場として今後ますます存在意義を増していくことになるでしょう。さらに多くの在学生、卒業生の皆さんが参加してくださることを楽しみにしています。