大瀧敦子 |
Atsuko Otaki |
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専門領域およびその概要
◆ 医療福祉論・ソーシャルワーク論
疾患を持つことに伴う様々な生活上の課題について、ソーシャルワークはどのような援助が可能であるのか、その実態と可能性について考察を加えている。特に、慢性的な疾患を有しながら生活をしている人々にとっての、医療と生活の関連、さらにはそういった人々にとっての「回復」とは何かについて、研究を深めて行きたい。
◆ 近年の研究テーマ
近年は、難病当事者や慢性疾患を持つ人たちの聴き取り調査を中心に研究活動を行ってきた。これらのデータ分析を通して、従来まで拡散していた医療ソーシャルワーク論における対象論構築を試みる。
担当授業
◆ 担当授業での使用テキスト・参考文献
- 『臨床に必要な保健医療福祉』 幡山久美子 編 弘文堂 2007年
研究業績
- 「ソーシャルワーク研究における帰納的研究方法の意義と課題 -『当事者研究』を通しての考察」ソーシャルワーク研究 Vol.35 No.2 p.34-41(2009)
- 「疾患を持つ人の家族ライフサイクル分析 その2」明治学院大学社会学・社会福祉学研究第130号p.169-177
- 「疾患を持つ人の家族ライフサイクル分析 その1」明治学院大学社会学・社会福祉学研究第129号p.213-231
- 遺伝子技術の社会学 柘植あづみ・加藤秀一編「第4章 ディスアビリティとインペアメントの間 -遺伝子技術をめぐる『当事者』へのインタビュー調査」文化書房2007年
- 「医療ソーシャルワークが支援対象とするもの -半世紀の事例集から考察する医療福祉の対象論」社会福祉研究 第100号 p120-128 鉄道弘済会
社会的活動
- NPO法人エナジーハウス 運営委員、1998年~現在。
- 日本社会福祉学会機関誌 査読委員、2004年~現在。
- 東京大学医科学研究所 倫理審査委員会委員、2004年~現在。
プロフィール
上智大学文学部社会福祉学科卒業後、精神科病院ソーシャルワーカーとして約7年間勤務。その後、上智大学大学院文学研究科社会学専攻後期課程満期退学。帝京平成短期大学福祉科研究助手を経て、1994年本学社会学部社会福祉学科に研究助手として着任。1999年5月から1年間ミシガン大学ソーシャルワーク部に客員研究員として滞在。2007年より本学教授。