明治学院大学

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社会学部

社会福祉学科

社会福祉学科

カリキュラム体系

 コース制の導入

社会福祉学科は2008年度にコース制(ソーシャルワーク・コースと福祉開発コース)を導入しました。これまで福祉業界で活躍できる人材の養成を主眼においてきましたが、多様化する新しい時代の福祉に対応すべく、既存の枠組を打ち破り、新しい福祉の開発に貢献できる人材を輩出するために福祉開発コースを設立いたしました。

福祉は転換期にあり、益々多様化し福祉領域は拡大しています。規制緩和、民営化、市場主義化、グローバル化の大きな波を受け、新しい時代の福祉を開発していける人材を養成していきます。例えば、民間企業には企業内福祉があり従業員の福利厚生を担う部署があります。自動車産業でも福祉カーのニーズがあり、旅行社には高齢者向けツアーも人気で、銀行や保険会社も高齢者向けの営業は活発です。また、社会起業家として、人々や社会を支援する人達も増加しています。福祉領域は拡大しています。福祉開発コースは、福祉領域を広く開発することを目指します。

他方、伝統である福祉業界で活躍できる専門職従事者の養成のソーシャルワークコース。社会福祉士や精神保健福祉士等の専門職を目指す学生は、社会福祉実習を通じてより専門的な知識と経験を集中して積むことができます。

【カリキュラム】

社会福祉関係の専門科目として多くの科目を揃え、日本の大学の福祉系学科ではトップクラスの充実ぶりです。学生の意欲と関心に沿って基本的には自由に選択できます。多くの科目があって一見混乱しそうですが、常に導入的な科目があり、以後の履修に向けてナビゲートします。

実際には、コースによって、また、コース内の分野に応じて、関連科目は自ずと絞られてきます。将来どのような進路を希望するのか、何が学びたいのかに応じて、モデル的な履修パターンが示されています。

社会福祉学科のカリキュラムにはいくつかの特徴があります。実習や演習をはじめ全体として小人数授業が多いこと、福祉施設等での現場実習やフィールドワークを伴う科目が多いこと、進路や関心に応じて講義が類型化されていること等です。

1年次・2年次には幅広い教養科目(明治学院共通科目)を中心に学びますが、入学直後に導入として「社会福祉学概論」と「基礎演習」があり、半年後は社会福祉の現場の話題を中心とした「ソーシャルワークの理解」「福祉開発の理解」があり、両コースのオリエンテーションの役割を担っています。1年次最後にコースを選択し、2年次以降は各コースのテーマを中心に学習を深めていくことになります。

2年次以降、専門科目が増加し、同時に社会福祉の現場を体験してもらう実習科目が入ります。資格を目指したソーシャルワークコースでは、2年次に基礎的な実習、3、4年次により専門的な実習があります。主な実習先は社会福祉事務所や児童相談所などの行政機関、老人・障害者・児童などの社会福祉施設、病院の相談部門、精神保健関連施設等です。実習をサポートする演習を同時に履修するとともに、実習の体験は必ず卒業論文に反映させることが必須となっています。

福祉開発コースでは学生自身の関心に沿って学習を進めていきます。海外福祉研修を含めた資格に縛られない自由なフィールドワークが2年次に配置されています。また、福祉開発コースでは3年次演習、4年次演習を経て卒論指導を受けるという編成となります。

カリキュラムは希望別履修モデルに従って誘導されています。資格取得を目指す学生には社会福祉士ルート、精神保健福祉士ルート、教職資格ルートなどです。資格取得を目指す人も、アカデミックな学問を志す人も充実した学習ができる工夫がたくさん施されています。

ソーシャルワークコースでは、社会福祉士と精神保健福祉士を目指し法律で定められた科目を体系的に履修していきます。同じコースの中にも児童、高齢者、障害、医療、低所得、女性、精神保健といった分野があります。

福祉開発コースは主に一般企業に就職する学生のためのアカデミックな授業が並びます。ここではグローバル協働エリア、コミュニティ創生エリア、社会イノベーションエリアがあり(同エリアは2014年度から)、履修モデルとしてそれぞれ体系的に科目を揃えています。教職や特別支援教育を目指す学生もこのコースに属します。


主な講義科目と演習・実習科目

社会学部生のための手引き集

日々の社会福祉学科

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