ソーシャルワークコースでは、3年生の秋学期から分野別に分かれての専門演習が始まります。社会福祉士受験資格をめざす、主に身体障害領域の専門演習である茨木演習の1年半の学びを紹介します。
3年生の秋学期、
ゼミでは、各自が実習施設で出会う利用者の方の「障害」について、多角的に学びます。医学モデル、社会モデル、ICFといった障害の定義について学び、各自が障害をどうとらえるかを調べ、発表することを中心に学んでいます。
3年ゼミでは、都内の「障害者自立生活センター」での1日実習を経験します。自立生活センターは、障害当事者が運営の中心となり、地域で暮らす仲間の支援や、アドボカシ-活動をしています。昨年度は、STEPえどがわを訪問し、スタッフの方々から、これまでの人生について、なぜ当事者として自立生活運動にかかわったのか、じっくりとお話を伺い、自立生活センターが担う障害者支援の意義について理解を深めました。当時ダスキン障害者リーダー研修により、センターで研修中のウズベキスタンからの障害当事者の方と一緒に研修を受けました。
4年生になると、春学期の主に6~7月にかけて各自が配属実習に出ます。週に1度ゼミのために帰校します。ゼミでは、お互いの実習体験について交流し、実習体験を深めています。ゼミ仲間の存在が力になる時期です。
4年生の秋学期は、いよいよ卒論執筆本番。ソーシャルワークコースでは、全員が実習体験を基盤とする卒論を執筆することになっています。また同時に、来年1月の国家試験にむけての受験勉強も本格化します。12月末、全員卒論が仕上がり、研究室でクリスマス打ち上げパーティーをしました。
国家試験を終え、茨木ゼミ恒例の実習先への卒論要旨集の印刷作業です。各自が実習体験を深化させて書き上げた卒論の内容についてまとめた要旨集をお世話になった実習先に送ります。忙しく、充実した1年半、皆それぞれの社会福祉の学びを生かした旅立ちを迎えます。