3年生の明石ゼミ(福祉開発コース)では、毎年、さまざまな福祉開発プロジェクトにチャレンジします。これまで、国際協力に向けた政策提言、東アフリカの子どもたちの学校給食に寄付する仕組みの導入、留学生を支援するバディ企画の立ち上げなどに、ゼミチームで取り組んできました。今後はものづくりと社会福祉の融合も考えていきたく、今年度のゼミにSONYの赤羽進亮さんとWHILLの内藤淳平さんに参加していただきました。
赤羽さんは、長期入院を余儀なくされている子どもたちが病院から動物園などにバーチャルに遊びに行けるZootopia(ズートピア)をはじめ、コンピュータ・プログラミングによるさまざまなデバイスを開発されています。内藤さんは、「100m先のコンビニ行くのをあきらめる」という一人の車いすユーザーの声から、WHILLというベンチャー企業を立ち上げ、機能性に富んだ電動車いすをパーソナルモビリティとして開発されました。WHILLは、アメリカ、シリコンバレーのイノベーション・カンパニー60社のうち唯一の日系企業として選ばれています。
「開発って身近なところから始まるんだ!」学生たちはお二人が開発された製品に実際に触れ、大きなイノベーションが現場での小さな出会いからから始まることに感銘を受け、現場でのアセスメントや観察の重要性などについてディスカッションしました。たくさんの刺激を受けて、明石ゼミチームは発想力、思考力、開発力を高めていきます。