明治学院大学

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社会学部

社会福祉学科

社会福祉学科

榊原 美樹

Miki Sakakibara
教員紹介プロフィール写真
本館7階 0703号室
03-5421-5551
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専門領域およびその概要

メゾ領域のソーシャルワーク論

地域に暮らす住民が主体的に地域の問題把握・解決に取り組むことを促す「コミュニティワーク」の技術を中心に、住民自身による地域社会の変革行動である「ソーシャルアクション」や、地域社会の福祉課題への対応を住民参加によって計画立案する「ソーシャルプランニング」なども含まれる領域です。福祉においては、課題を抱えた一人ひとりへの支援(個別支援)はもちろん重要ですが、「地域」という単位で福祉課題を集約し、解決を目指していくこと、さらにそれを福祉専門職のみで行うのではなく、地域住民も主体的に参加していくことが、全ての人にとって住みやすい社会をつくる基盤となると考え、その具体的なあり方を研究しています。

近年の研究テーマ

私の研究は、市町村の「地域福祉計画」への参画からスタートしました。

2000年の社会福祉法の改正では、社会福祉法においてはじめて「地域福祉」の用語が登場し、「地域福祉の推進」が行政課題として位置付けられました。市町村では、それぞれの地域ごとの福祉課題を、よりよい形で解決するために、住民参加による地域福祉計画の策定と実施にとりくんできています。この地域福祉計画の策定や進行管理のあり方などが研究テーマの1つです。

また、地域福祉推進の具体的な方法の一つである、「小地域福祉活動」にも注目しており、自治会・小学校等の小さなエリアにおける住民の福祉活動組織とその支援のあり方について、アンケート調査等による量的調査と、事例検討などの質的調査を組み合わせて研究を進めてきています。

さらに最近では、介護保険制度における生活支援コーディネーターなど、地域支援を行う専門職の配置が政策的に進められてきています。このような専門職の実際の業務の分析などを通じて、地域における福祉ニーズの把握から解決までの仕組みづくりについて、今後より深く検討していきたいと考えています。

担当授業

学部担当授業

  • ソーシャルワーク3A
  • ソーシャルワーク3B
  • ソーシャルワーク演習1A
  • ソーシャルワーク演習1B
  • ソーシャルワーク演習1C
  • ソーシャルワーク実習指導1
  • ソーシャルワーク実習指導A
  • ソーシャルワーク実習指導B
  • ソーシャルワーク演習2
  • ソーシャルワーク実習1
  • ソーシャルワーク実習

大学院担当授業

  • ソーシャルワーク研究4A
  • ソーシャルワーク研究4B
  • 研究指導1
  • 研究指導2

※詳細はシラバスをご覧ください

研究実績

著書

  • 川島ゆり子・永田祐・榊原美樹・川本健太郎編著(2017)『地域福祉論』ミネルヴァ書房.
  • 平野隆之・榊原美樹(2009)『地域福祉プログラム-地方自治体による開発と推進』ミネルヴァ書房.

論文等

  • 榊原美樹(2023)「地域福祉計画の推進におけるプログラム評価の活用可能性」『明治学院大学 社会学・社会福祉学研究』161,61-82.
  • 榊原美樹(2021)「生活支援コーディネーターによる「資源開発」の実際-3年間の活動記録の分析から-」『明治学院大学 社会学・社会福祉学研究』157,45-68.
  • 榊原美樹(2021)「第1章第3節 地域支援の実際」一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟編『最新 社会福祉士養成講座 ソーシャルワークの理論と方法[社会専門]』45-68,中央法規.
  • 榊原美樹(2020)「地域福祉計画の評価に関する研究の動向と課題」『明治学院大学社会学部付属研究所年報』50,29-38.
  • 榊原美樹(2019)「Ⅺ 地域福祉と評価手法」上野谷佳代子・松端克文・永田祐編著『新版よくわかる地域福祉』158-165,ミネルヴァ書房.
  • 榊原美樹(2018)「地域支援のプロセスと構成要素-生活支援コーディネーターの活動記録の分析から-」『明治学院大学 社会学・社会福祉学研究』150,1-20.
  • 榊原美樹・斉藤雅茂・平野隆之(2017)「小地域における福祉活動プログラムの展開と促進要因-6県調査の分析結果から-」『日本の地域福祉』30,103-115.
  • 榊原美樹(2017)「コミュニティワーク実践の開発・評価におけるプログラム評価の活用可能性」『明治学院大学 社会学・社会福祉学研究』147,77-96.
  • 榊原美樹・平野隆之・奥田佑子(2016)「都道府県行政による地域福祉のデザイン」牧里毎治・川島ゆり子編著『持続可能な地域福祉のデザイン-人口減少時代に有効な処方箋はあるのか-』67-90,ミネルヴァ書房.
  • 榊原美樹(2016)「『推進装置』の形成による小地域福祉活動の推進」牧里毎治・川島ゆり子編著『持続可能な地域福祉のデザイン-人口減少時代に有効な処方箋はあるのか-』93-109,ミネルヴァ書房.
  • 榊原美樹(2016)「(研究ノート)小地域福祉活動の変化と現状-A県市町村社会福祉協議会に対する2時点調査の結果から-」『明治学院大学 社会学・社会福祉学研究』146,117-138.
  • 榊原美樹・平野隆之(2011)「小地域福祉の推進における地域組織とワーカー配置に関する研究-6県比較調査研究から-」『日本の地域福祉』24,33-43,日本地域福祉学会.
  • 平野隆之・榊原美樹・澤田和子・朴兪美(2008)「高浜市地域福祉計画の検証 -「福祉でまちづくり」の視点から」『社会福祉論集』119,19-39,日本福祉大学.
  • 榊原美樹(2007)「都道府県地域福祉支援計画の全国動向とその課題」牧里毎治・野口定久編著『協働と参加の地域福祉計画-福祉コミュニティの形成に向けて』150-168,ミネルヴァ書房.
  • 小林良二・牧里毎治・平野隆之・榊原美樹(2007)「政令指定都市地域福祉計画の比較研究」牧里毎治・野口定久編著『協働と参加の地域福祉計画-福祉コミュニティの形成に向けて』119-131,ミネルヴァ書房.
  • 榊原美樹(2007)「愛知県高浜市-地域内分権の実験」牧里毎治・野口定久・武川正吾・和気康太編著『自治体の地域福祉戦略』32-35,学陽書房.
  • 伊藤美樹・平野隆之(2005)「市町村地域福祉推進における都道府県行政のイニシアティブ『地域福祉研究』33,62-77,日本生命済生会.
  • 伊藤美樹・長谷川宜史(2003)「福祉でまちづくり-高浜市地域福祉計画の方法とその成果」『地域政策研究』24,46-52,地方自治研究機構.
  • 荒川孝之・伊藤美樹・平野隆之(2003)「住民参加による計画活動実践におけるプロセス研究-高浜市地域福祉計画策定モデル事業の事例から」『日本の地域福祉』16,46-49,日本地域福祉学会.

社会的活動

  • 東海村自治基本条例推進委員会委員長(2021年5月~現在)
  • 港区区民協働ガイドライン検討委員会委員(2013年度)
  • 横浜市旭区地域保健福祉計画アドバイザー(2013年度)
  • 東海村総合計画審議会委員(2014年11月~2015年11月, 2016年4月~2021年3月)
  • 中央区基本構想審議会委員(2016年2月~2017年3月)
  • 横浜市西区社会福祉協議会 にこまち助成金審査委員会委員(2017年4月~2021年3月)
  • 港区協働推進委員会(2017年5月~2021年3月)
  • 東京都社会福祉協議会地域福祉推進検討ワーキング委員(2019年8月~2021年3月)
  • 東海村社会福祉協議会理事(2017年4月~現在)

プロフィール

愛知県生まれ。2001年名古屋大学文学部人文学科(社会学専攻)卒業後、日本福祉大学大学院社会福祉学研究科(福祉マネジメント専攻)に進学、2006年日本福祉大学大学院社会福祉学研究科(社会福祉学専攻)博士後期課程を修了。博士(社会福祉学)取得。

日本福祉大学等の非常勤講師、地方自治体の非常勤嘱託員(総合計画の策定・進行管理を担当)等で勤務する傍ら、日本福祉大学の通信制の大学(福祉経営学部)でソーシャルワークを学び、2010年3月に社会福祉士を取得。

2013年明治学院大学社会学部専任講師として着任。2018年4月より准教授。

社会学部生のための手引き集

日々の社会福祉学科

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