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日々の社会学科

 11月22日(木)に、明治学院大学社会学科の卒業生、平田笑美香さんと梅津英雄さんをゲスト講師にお招きし、社会学部講演会「困難を経験する子どもたちの支援―卒業生が語る民間団体の現場」が開催されました。多くの社会学部生が、ふたりの先輩の学生時代から現在の活動・お仕事に至るまでの道筋に熱心に耳を傾けました。平田さん、梅津さん、お忙しい中、母校での講演をありがとうございました。
 参加した社会学科3年生から感想をお寄せいただきましたのでご紹介します。

(社会学科教員・野沢慎司)

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平田さんは3兄妹ソーシャルバンド「一途」のマネージャーをしている方です。子どもたちに命の大切さを伝えるライブの様子や動画制作について話してくださいました。「一途」は、実在する人物にインタビューをし、実際に起こったことを曲にしているとのことです。いじめを受けた子の話や、LGBTであることで葛藤を経験した人の話を聞き、それを歌にしてライブを行います。また、その歌のストーリーに合ったイラストを用いた動画を製作し、YouTubeに載せ、誰でも見られるようにしています。そこでは、「自分」という存在が大切であり、ありのままの自分でいることが重要であることを伝えています。実際に、イラストを使った動画を見せていただきました。
 梅津さんは、現在の勤務先であるNPO法人「ブリッジフォースマイル」での活動に至るまでの経緯を話してくださいました。ブリッジフォースマイルは、児童養護施設などで育った子どもたちの自立支援を幅広く行っています。支援対象は中・高生年齢の児童から施設を出た若者にまで及びます。400人のボランティアがおり、人と価値観の多様性を大切にしているとのことです。また、梅津さんは私たちに、職業選択に関する大切なメッセージを伝えてくださいました。「好きなことを仕事にするということは、良い面だけでなく見たくない、知りたくないなど悪い面を知ってしまうことになる。それでも受け入れる覚悟があるのかが重要である」と教えてくださいました。
 今回の講演を通して、とくに「一途」の活動からは、一人で思い悩み、苦しんでいる人にとっては、他者が共有・共感することだけも十分救われることがあるのだと知りました。さらに、ブリッジフォースマイルの活動から、社会の問題を解決するには、苦しい思いや辛い思いをした人が外に訴えかける機会を増やし、より多くの人に伝えることが大切であることに気づきました。児童養護施設で育った男の子のスピーチ映像を見せていただきましたが、そのスピーチに込められた社会・大人への怒りが私たちに訴える力の強さを感じたからです。
 私は大学3年生であり、将来の仕事について考える時期が迫ってきました。しかし、私はいまだに自分が何をしたいのか決まっていません。これまでの私は、努力もしていないのに、努力が報われなかったときのことを考えて、怖くて最初から諦めてしまうことが多かったと気づきました。今回平田さんと梅津さんの話をうかがい、自分を肯定し、失敗を恐れずに自分が本当にやりたいことに挑戦をしていこうと、勇気を与えていただきました。ありがとうございます。

(社会学科3年生 鈴木敦子)

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【写真】講演する平田さんと梅津さん

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【写真】会場の様子