明治学院大学

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社会学部

日々の社会福祉学科

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【ゼミから】 沖縄の地域と福祉を学ぶ「福祉開発フィールドワーク」が実施されました

 社会福祉学科2年生の「福祉開発フィールドワーク」のゼミで、夏休みを活用して22人が沖縄の地域と福祉について現地で学んできました。
 沖縄の貧困や基地問題を含む社会的暴力について事前勉強をしてきたメンバーたちは、現地フィールドワークとして、沖縄でなぜ貧困問題が深刻なのか、地域づくりが課題になっているのかを学ぶ機会を得ました。

 訪問した団体のひとつであるNPO法人「にじのはしファンド」(那覇市)は子どもの貧困問題に取り組むNGOです。ソーシャルワーカーとの交流を通して、沖縄の貧困対策の特徴や子どもの福祉として何が必要か等を学びました。

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 また、沖縄の貧困問題は米軍基地問題と切り離して考えられないことをふまえ、基地反対運動の中心人物である高里鈴代さん(オール沖縄会議、基地・軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表)から貴重なお話をうかがい、質疑応答をおこなうことができました。

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 戦時中の激戦地であり、現在は普天間基地を見渡せるスポットとなっている嘉数高台公園(宜野湾市)では、戦争語り部である伊波稔さん(嘉数区自治会長)のお話をうかがい、また嘉手納基地を車で回り、その大きさを体感しました。

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 さらには、辺野古基地(キャンプ・シュワブ)ゲート前を訪問し、抗議活動をされている方々から、莫大な予算を使って軟弱地盤を埋め立てて進められる新基地建設の諸問題について説明を受け、質疑応答をおこないました。

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 車社会の沖縄ですが、今回は徒歩と路線バスを使ったフィールドワークも重視したことで、住居や町並みの特徴、戦闘機の音、変わりやすい南国の天気など、たくさんの沖縄を肌で感じることができました。

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 食文化、音楽と踊りの文化の体験と理解にも努めました。食べて踊って、人と話し、五感を使うことで今回学んだことがしっかり記憶されることでしょう。

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沖縄の空気を肌で感じ、歩き、そこで暮らす方々とふれあい、どのような「福祉」が必要とされているのか、何が「しあわせ」なのかを考えさせる有意義なフィールドワークとなりました。(文責・金子充)

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