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ボイス学科から

贈る言葉

社会福祉学科主任 深谷美枝

四年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

卒業式も出来ず、こんな形できちんとした区切りもなくみなさんを送り出すことになるとは思ってもみませんでした。あまりのことに気持ちが実際追い付いて行っていないのです。
桜は咲いても、今年はあまり気持ちが晴れそうにありません。
 毎年そうなのですが、卒業生を送り出すのは喜ばしい半面、寂しいものです。四年生の誰それをつい、構内でしばらく探してしまったりするものです。それに加えて今年は社会的に非常に危機的な中に送り出すのですから、不安でもあります。
 聖書の私の好きな言葉に「すべての道で主を認めよ。そうすれば主はあなたの道をまっすぐにされる。(旧約聖書箴言三章六節、口語訳)」という言葉があります。もともとの意味は「どこに進んでも神様を見上げて歩めばそれで間違った生き方をすることはない、あなたの生き方は守られる」ということなのでしょう。しかし、ある時私は内定した転職先に行くかどうか迷いに迷って、この言葉を見つけました。この言葉は私に「どっちにするかは好きにしたら。あとはあなたの立ち方次第だよ。」と響きました。
 みなさんにお伝えしたいことは、福祉の現場に就職される方も一般就職の方も、たぶん不安さは同じだろうと思うのですが、しゃっきり自分の理想を見つめ、手放さないで、立つことが大事だ、ということです。
 就職活動のシーズンに今年、ある四年生から「何故福祉現場に行きたいか」という話を聞きました。その方は「私は愛したいからだ。愛することを考えたいからだ。」と言われました。クリスチャンの集団では愛という言葉を聞くことは日常なのですが、信仰を持たない学生さんから真正面から利用者を愛したい、と言われたのは初めての経験でした。でも口にしないだけで福祉現場に進む方は同じような動機、誰かと共に生きて泣き笑いしたい、という気持ちは強くあるだろうと思います。一般企業に行かれる方も自分なりの「こう生きたい」「こうありたい」という理想があるだろうと思います。
 どうぞ、それを大切にしてください。不安があっても、そしてしたくはないが失敗や挫折の経験があったとしても、上手く生きられない自分に嫌気がさしたり、人を羨みそうになったとしても、動かないで自分の理想、愛や正義や平等などという口にするのは恥ずかしい言葉だったりするかもしれないのですけれども、それを大切に守って下さい。そうすればあなたの道はまっすぐにされる、あなたは自分を見失ってしまうことがなく、後悔のない人生を送ることが出来ます、
 それが明治学院というキリスト教主義の大学で福祉を学んだことの大きな意味なのだと私は思います。