明治学院大学

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社会学部

社会学科

社会学科

石原 英樹

Hideki Ishihara
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1-0702(本館7階)
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hideki@soc.meijigakuin.ac.jp

近年の研究テーマ

1 進化理論による規範概念の再構成

人がなぜ協力をするのかについての冷戦崩壊までの説明は、アクセルロッドのtit-for-tatなど、人間の合理性から協力の生成を導く理論が主でした。しかし近年は、人間の非合理的な感情などから社会契約を導くブライアン・スキルムスの進化モデルなどが注目されています。こうした規範理論を、進化ゲーム理論を用いて考察しています。

2 「後期近代」における社会の複雑性の上昇

震災が人々の健康に影響を与える中で、コミュニケーションの役割を検証しました。また、家族構成(結婚、離婚、出産など)が健康に与える影響などの論文を書いてきました。 家族、企業、地域社会、科学技術など従来人びとのシェルターとなっていたものが揺らいでいくときに何が起きるのかについての研究です。

3 性的マイノリティーへの寛容性の計量分析

日本はLGBTへの寛容性が国際的にみても高いといわれていますが、その内実や要因についてはあまり分析がなされていません。量的・質的データからその内実に迫ってみたいと思っています。これも「後期近代」の研究です。科学研究費「21世紀市民社会における性的マイノリティーへの寛容性の計量分析」(研究課題番号:26380706)研究代表者

担当授業

主な学部担当授業

  • アイデンティティの社会学
  • コミュニケーションの社会学

主な大学院担当授業

  • コミュニケーション研究

主な業績

著書

  1. 石原英樹・金井雅之(2002)『進化的意思決定』(シリーズ意思決定の科学5)朝倉書店
  2. 土場学・盛山和夫(編)(2006)『正義の論理:公共的価値の規範的社会理論』(数理社会学シリーズ4)勁草書房
  3. 宮台真司・石原英樹・大塚明子(2007)『増補 サブカルチャー神話解体:少女・音楽・マンガ・性の変容と現在』ちくま文庫

論文

  1. (2009)「最終提案ゲームの社会理論:公平性規範の合理性と進化」東京大学大学院総合文化研究科博士学位論文.
  2. (2012)「日本における成人男女の運動頻度と家族ライフステージの関わり―JGSSを用いた規定要因分析―」『日本女子体育大学スポーツトレーニングセンター紀要』15:25-33.
  3. (2012)「日本における同性愛に対する寛容性の拡大―「世界価値観調査」から探るメカニズム―」『相関社会科学』22:23-42.
  4. (2013)「同性愛に対する寛容性の形成:高校生の性に関する情報源の役割」『日本女子体育大学紀要』43:1-9.
  5. (2015)「東日本大震災被害と精神的健康―自宅損壊リスクを考慮した分析―」『日本女子体育大学紀要』45:1-10.
  6. (2016)「性的マイノリティをめぐる地域環境―「世界価値観調査」による地域差分析と地域サポート組織の取り組み―」『社会学・社会福祉学研究』147:1-20.
  7. (2017)「東日本大震災に対する地域のレジリアンスー福島県二本松市旧東和町の有機農業とコミュニティを例にー」『環境社会学研究』22:75-81.

メッセージ

ゲーム理論や文化社会学、社会意識の分析などを通じて、人間のコミュニケーションについて考えてきました。最近ではダンスなどの身体的コミュニケーションも面白いと思っています。「Disce gaudere 人生を楽しむことを学べ」(セネカ)という言葉をいつも頭に思い浮かべています。

ゼミ紹介

ゼミの紹介へ

このゼミでは、ギデンズがいうところの後期近代の日本社会を対象に、人びとの価値観やコミュニケーションが以前と比べてどう変わったのか、なぜ変わったのかを考えていきます(今年が記念すべき第一期です)。こうした考察は、異質な他者とのコミュニケーション・共生へのヒントとなると思われます。
グローバリゼーションの進展を背景に、家族、企業、地域社会、科学技術など従来人びとのシェルターとなっていたものが揺らいでいき、社会の複雑性、不確実性が上昇しているように受け止められています。その時、人びとの価値観はどのように変容し、コミュニケーションはどのような形をとるのでしょうか。こうしたことに関して、主に社会調査データを使った文献を読んでいきます。
具体的には、①性的マイノリティーをめぐる議論を中心に例に異質な他者に対する社会的包摂や寛容性の拡大と問題点を議論し、②対人コミュニケーションツールとしてのサブカルチャーの役割や、③SNSなどのソーシャルメディアやマッチングアプリにおけるコミュニケーションの特性に関して、インタビューや統計データに基づく分析結果を解釈していきます。④サード・プレイス、居場所づくりの研究も行っています。⑤マッチングアプリについての量的および質的調査もはじめました。

社会学部生のための手引き集

学びのガイド

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