明治学院大学

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社会学部

社会学科

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坂口 緑

Midori Sakaguchi
教員紹介プロフィール写真
7-1109(ヘボン館11階)
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midorisa@soc.meijigakuin.ac.jp
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近年の研究テーマ

いま取り組んでいる研究テーマは三つあります。一つめは、生涯学習の公共性についてです。学校教育以外の領域における様々な形態の学習機会を、なぜ社会が支える必要があるのかという問題です。答えを見つけるとまたすぐにそれが次の問いへとつながるので、なかなか終わりが見えません。二つめは、コミュニタリアニズムの教育論です。人間が孤立した原子ではなく共同性に根ざした存在だと前提すると、どのような社会が可能になるのかを考えています。関連して連帯と共同性の違いについても考えています。三つめは、ボランティア活動と市民社会の関係です。ボランティア活動やNPOといった活動は社会のなかでどのような位置を占めているのか、それがどのような意味をもつのかという点に関心があります。番外として、ワークライフバランスについての勉強も始めました。研究テーマというよりも、今のところ当事者として悩んでいるというほうが正しいかもしれません。個人的な悩みがどこまで普遍的な問題につながるのか慎重に調べながら、国内外の議論をチェックしています。

担当授業

主な学部担当授業

  • 演習1
  • 演習2
  • アカデミックリテラシー
  • 生涯学習概論A
  • 生涯学習概論B

主な大学院担当授業

  • 市民社会論1A
  • 市民社会論1B

主な業績

著書

  1. 田中雅文・坂口緑・柴田彩千子・宮地宜孝編『テキスト生涯学習』学文社2016年
  2. 「ボランティア活動の歴史と原理」『ボランティア活動をデザインする』学文社2013年
  3. 「社会教育における学習プログラム」『社会教育計画の基礎(新版)』学文社2012年
  4. 「学校、コミュニティ、ボランティア──なぜ人格形成を重視するのか」『コミュニタリアニズムのフロンティア』勁草書房2012年
  5. 「承認をめぐる教育──認め合う関係はいかにして紡がれるか」『政治の発見つながる』風行社2010年

論文

  1. 「教育のヨーロッパ化は何をもたらすのか」『生涯学習・社会教育研究ジャーナル』第12 号2020年3月59-75頁
  2. 「グローバル社会における生涯学習振興の課題」『社会教育』2020年1月号20-24頁
  3. 「新しい市民大学の系譜と類型」『日本生涯教育学会論集・37』2016年12月13-22頁
  4. 「OECD『国際成人力調査』の概要と日本の成人力」『日本生涯教育学会年報』第36号2015年141-150頁
  5. 「デンマーク・ボランタリーセクターに対する役割期待──福祉国家の再編がもたらす影響」国際ボランティア学会『ボランティア学研究』第12号2012年7月

その他

  1. 「ソーシャル系大学案内」『ソトコト』木楽舎(2012年7月-現在)
  2. アーリー・ホックシールド『タイム・バインド』明石書店2012年(共訳)
  3. マイケル・サンデル『民主政の不満──公共哲学を求めるアメリカ』勁草書房2011年(共訳)

社会的活動

  • 日本生涯教育学会常任理事(2013年-現在)
  • 生涯学習社会研究機構理事(2011年-現在)
  • 東京都港区社会教育委員(2014年-現在)
  • 埼玉県社会教育委員委員長(2019年7月〜現在)

メッセージ

学生のときに聴いた音楽、読んだ本、見た映画、心を動かした出来事によって、現在の私の大部分ができあがっているように思います。思いこみで出かけたデンマーク留学も、いつかポール・ウェラーに会った時に困らないようにと始めた英語の勉強も、なりゆきで関わった第三世界ショップでのボランティア活動も、その後の世界をぐんと広げてくれました。みなさんが学生時代に糧となる出会いをたくさん経験できますように。

ゼミ紹介

ゼミの紹介へ

ゼミの内容

ゼミでは、都市型コミュニティにおける生涯学習の可能性をテーマに取り上げます。学術論⽂を読み、議論し、調べに出かけ、考えるというゼミを運営したいといつも願っています。2019年度は、まずは文献講読をとおし、初期の都市社会学が農村と都市の相違、行政や中間集団の役割、(地域)住民という概念の発達などをどのように論じてきたのかを確認します。そして現在、巷にあふれる数多のまちづくり関連本を読解し、社会教育や生涯学習実践にとって新たにどのような課題が出現したのかを共に考えようと考えています。

ゼミ合宿@神戸(2019年9月)

2019年9月には1泊2日で神戸でゼミ合宿を実施しました。ソーシャル系市民大学とまちづくりの関係を学ぶために、神戸市役所内2カ所でのヒアリングのあと、神戸モトマチ大学学長の村上豪英さんに、社会実験に関する貴重なお話をうかがいました。また、2020年は港区教育委員会みなと学びの循環事業「まなマルシェ」に参加しています。オンラインでの開催を基本とする港区在住・在学・在勤者のための講座の企画運営にメンバーとして関わっています。

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社会学部生のための手引き集

学びのガイド

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