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三輪 清子 (担当科目:児童福祉論)

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専門領域あるいは担当科目の紹介

児童福祉論A・B

現在の日本は、子どもに関する様々な課題を抱えています。そしてそれは、ごく一部のマイノリティな子どもたちに限られているわけではありません。子どもたちひとり一人が伸び伸びと生きていくこと、そして、大人になってからも「生きづらさ」を抱え込まずに生きていけるよう支援していくことが求められていると思います。

児童福祉論A・Bでは、現在、日本が抱えている子どもに関する課題を取り上げ概観します。具体的には、多くの親が直面する子育ての難しさ(それを軽減するための子育て支援の現状と課題)、ひとり親家庭、子ども虐待、親と一緒に暮らせない子どもがうける社会的な養護などを中心に学びます。その前に、まず、日本の子育てをめぐる現状、子どもの権利、子どもの福祉の歴史や日本の子ども関連の法体系、実施体制、財源などの児童福祉の基礎的なことを学んでいきます。授業では、新聞や事例、また視覚教材などを通して、できる限り実践を意識した学びを展開したいと思っています。

私たちが「当たり前」と思っていることが「当たり前」だとは限りません。人の数だけ、多様な人間がいて、多様な家族があり、多様な状況に置かれている子どもがいます。そして、それらには日本の政策や社会の在り様が少なからず影響を及ぼしています。だからこそ、子どもや家族の置かれた困難な状況に対して、子どもや家族の身近に支援があり、それが有効に作用すれば、事態が好転する可能性があるでしょう。そのために児童福祉・児童ソーシャルワークがどのような役割を果たすことができるのか、検討していきたいと思います。

専門領域の理解を深めるための文献紹介

  1. 日向ぼっこ編『施設で育った子どもたちの居場所「日向ぼっこ」と社会的養護』明石書店、2009年
  2. 社会的養護の当事者参加推進団体である日向ぼっこが、その活動を紹介し、自分たちの様々な体験などが描かれています.当事者の思いが詰まった読みやすい一冊です。

  3. 川崎二三彦『児童虐待-現場からの提言-』岩波書店、2006年
  4. 児童相談所で長年児童福祉司として勤務してきた筆者が、児童虐待について現場での葛藤と悩みを中心に述べています。児童虐待について、事例などを交えてわかりやすく書かれています。

  5. ロジャー・グッドマン著・津崎哲雄訳『日本の児童養護』明石書店、2006年
  6. イギリスの社会人類学者である筆者からみた日本の児童養護システムの全体像が描かれています。筆者がフィールドワークを行った児童養護施設について描く過程で、社会的養護を受ける子どもが措置される各施設の状況、加えて、ひとり親家庭、里親制度のことなどが詳細に記述されています。

  7. 山縣文治・林浩康編著『社会的養護の現状と近未来』明石書店、2007年
  8. 様々な論者が児童養護を論じている一冊です。児童養護施設などの現場の出身者、実際の里親からの論考、社会的養護の歴史、海外の児童養護などがあり、幅広く現状を知ることができます。

その他

子どもが大好きで、ずっと子どもに関わってきました。今は社会的養護や里親に関する研究をしています。子どもにとって何がベストであるのか、皆さんと一緒に考えていきたいです。