Atsuko Otaki
| 社会福祉学とはなにかへ |
専門領域およびその概要
医療福祉論・ソーシャルワーク論
疾患を持つことに伴う生活上の課題について考察する。特に慢性疾患を抱えている患者にとっては、医療と生活は切り離せないものであるが、可能な限りその人らしい生活を送るためにはどのような支援が求められているのかを考えていく。
これら課題についてソーシャルワークは何ができるのか、その可能性と課題を考察する。
近年の研究テーマ
近年は幼少期から長期的治療を要する疾患を持つ人たちのライフヒストリー、家族ヒストリーについて関心を寄せている。医療の進歩により生きることが可能になった人たちが、患者としてではなく、生活者として、自己実現を果たしていける支援を考えたい。
さらに、米国型ソーシャルワークをいち早く取り入れた医療・保健領域のソーシャルワークが、今日に至るまでの歴史的経緯についても関心を寄せている。
担当授業
学部担当授業
- 医療ソーシャルワーク論
- 医療福祉論
- ソーシャルワーク演習1B
- ソーシャルワーク演習2
- ソーシャルワーク実習指導1
- ソーシャルワーク実習指導A
- ソーシャルワーク実習指導B
- ソーシャルワーク実習1
- ソーシャルワーク実習
大学院担当授業
- 医療福祉論研究A
- 医療福祉論研究B
- 研究指導1
- 研究指導2
- 研究指導(医療福祉論研究)
※詳細はシラバスをご覧ください
担当授業での使用テキスト・参考文献
- 「よくわかる医療福祉 -保健医療ソーシャルワーク」小西加保留他編 ミネルヴァ書房 2010
- 「社会福祉原論」 岡村重夫著 全国社会福祉協議会 1983
- 「奇跡の人びと -脳障害を乗り越えて」中村尚樹 著 新潮文庫 2011
- 「無菌病棟より愛をこめて」 加納朋子 著 文藝春秋 2012
- 「死ぬ瞬間 死とその過程について」 E・キューブラ・ロス 中公文庫
- 「死ぬ瞬間と死後の生」 E・キューブラ・ロス 中公文庫
- 「命に値段がつく日」 色平哲郎・山岡淳一郎 著 中公新書 2005
研究実績
- 「『患者の権利』と『生活者の権利』-『制度の谷間』難病患者の権利擁護支援を岡村理論から考える」社会福祉研究120号p.45-61(2014)
- 「占領期の保健所法改正に伴うソーシャルワーク導入の過程分析
-衆参両議院厚生委員会において『公共医療事業』はどのように議論されたか」
明治学院大学 社会学・社会福祉学研究 140号(2013)
- 「保健所ソーシャルワークに関する歴史的考察に向けて」
明治学院大学 社会学・社会福祉学研究 137号(2012)
- 「疾患を持つ人の家族ライフサイクル分析(その2)-医療ソーシャルワーク支援対象分析の一視角としての試み」
明治学院大学社会学・社会福祉学研究130号p.169-177(2009)
- 「疾患を持つ人の家族ライフサイクル分析(その1)」
明治学院大学 社会学・社会福祉学研究 129号p.213-231(2009)
社会的活動
- 日本社会福祉学会 機関誌査読委員 2004年~現在
- 東京大学医科学研究所 倫理審査委員会委員 2004年~2014年3月
- 日本医療社会福祉学会 査読委員 2012年~現在
- 社会福祉法人JHC板橋会 監事 2013年~現在
- 社会福祉法人康仁会 評議委員 2015年~現在
プロフィール
上智大学文学部社会福祉学科卒業後、精神科病院ソーシャルワーカーとして約7年間勤務。その後、上智大学大学院文学研究科社会学専攻後期課程満期退学。帝京平成短期大学福祉科研究助手を経て、1994年本学社会学部社会福祉学科に研究助手として着任。1999年5月から1年間ミシガン大学ソーシャルワーク部に客員研究員として滞在。2007年より本学教授。