明治学院大学社会学部MENU

新保 美香

Mika Shimbo
教員紹介プロフィール写真
7号館10階 1010号室
-

| 社会福祉学とはなにかへ |

 

専門領域およびその概要

公的扶助は、生活上に起こるさまざまな出来事により、日々の生活を営むことが困難になったときに、国がその責任において生活の保障をするしくみです。日本では、生活保護法が憲法第25条にもとづき、「健康で文化的な最低限度の生活」を具体的に保障する制度としての役割を担っています。また、平成27年度には、新しいセーフティネットとして、生活困窮者自立支援制度が誕生し、「生活困窮者の自立と尊厳の確保」「生活困窮者支援を通じた地域作り」を目指した取り組みがはじまりました。これらの制度のありかたや、その制度を運用する担当職員の実践方法について、海外の制度や、関連する諸施策をふまえ、多角的に検討しています。

近年の研究テーマ

これまで、生活保護の実践活動にかかわることに関心をもって取り組んできました。現在は、生活保護における自立支援、生活困窮者自立支援制度における自立支援と人材養成について検討しています。
近年では、2012年度~2015年度まで、日本学術振興会科学研究費補助金 基盤C(一般)による「生活保護自立支援プログラムの評価方法に関する研究」に取り組み、様々な自治体の方々とともに、生活保護における自立支援プログラムの評価のあり方について検討させていただきました。
また、2015年4月より生活困窮者自立支援法が施行されることに伴い、2012年度には、「総合相談支援センターに関する人材指針・研修ワーキングチーム」「地域生活支援計画策定プロジェクト委員会」、2013年度には「子ども・若者の生活困窮支援に関する研究事業」「生活困窮者自立促進支援モデル事業 自立相談支援機関仕様標準様式検討事業」(いずれも厚生労働省社会福祉推進事業)に参画しました。2014年度から現在に至るまで、「自立相談支援事業従事者養成研修カリキュラム検討会」(厚生労働省)「自立相談支援事業従事者養成研修事業企画委員会」(全国社会福祉協議会)で、生活困窮者自立相談支援に取り組む人材育成に参画させていただいています。
2014年度には、厚生労働省職業安定局の取り組みとして、福祉事務所とハローワークが連携して実施している「生活保護受給者等就労自立促進事業」に用いる「生活困窮者の就労準備状況判断支援ツール開発事業」、2015年度には「生活困窮者の就労支援技法開発事業」で、今後の生活保護受給者及び生活困窮者に対する連携型の就労支援のあり方について学ばせていただく機会も得ました。
2016年度は、ひきつづき、全国各地の実践者のみなさまとともに、生活保護、生活困窮者に対する自立支援のあり方に関する研究を深めていきます。また、アジアにおける社会福祉実践についても、継続して研究していきたいと思っています。

担当授業

学部担当授業

  • ソーシャルワーク演習2
  • 公的扶助論A
  • ソーシャルワーク基礎実習指導
  • ソーシャルワーク演習1A
  • ソーシャルワーク実習指導B
  • 公的扶助論B
  • ソーシャルワーク演習1B
  • ソーシャルワーク演習1C
  • ソーシャルワーク実習指導A
  • ソーシャルワーク実習

大学院担当授業

  • 研究指導1
  • 研究指導2
  • 公的扶助論研究A
  • 公的扶助論研究B
  • 研究指導(公的扶助論研究)

※詳細はシラバスをご覧ください

研究実績

  • 「生活保護ケースワーカーのための生活保護実践講座①~⑪(連載)」『生活と福祉』全国社会福祉協議会、2015年6月号~2016年4月号。(単著)
  • 「生活保護における就労支援の現状と課題」『日本職業リハビリテーション学会学会誌』第28巻第1号、2015年5月。(単著)
  • 『社会福祉学習双書』編集委員会編 『社会福祉学習双書 2015公的扶助論-低所得者に対する支援と生活保護制度』 全国社会福祉協議会 2016年。(共著)
  • 新・社会福祉士養成講座・第16巻『低所得者に対する支援と生活保護制度(公的扶助論)』(第4版)、中央法規出版、2016年。(共著)
  • 「シンガポール」「女性と社会福祉」『アジアの社会福祉と国際協力』放送大学教材、 2014年。(共著)
  • 「生活保護-生きていくことを支えるしくみ-」『社会福祉研究のフロンティア』有斐閣、2014年。(共著)
  • 「貧困とソーシャルワーク」『社会福祉学事典』丸善、2014年。(共著)
  • 「シンガポール」『世界の福祉年鑑 2013』旬報社、2013年。(共著)
  • 「生活保護受給者への就労支援の現状と課題」『マッセOSAKA研究紀要』  財団法人 大阪府市町村振興協会 おおさか市町村職員研修研究センター 第15号、2012年。(単著)
  • 「生活保護担当職員の実践力を高める研修プログラムの構築-「研修の内製化」の意義と展望-」(根本久仁子・森川美絵との共著)『研究所年報』明治学院大学社会学部付属研究所、2011年。
  • 「生活保護『自立支援プログラム』の検証-5年間の取り組みを振り返る」『社会福祉研究』109号 鉄道弘済会、2010年。(単著)
  • 「貧困とソーシャルワーク--生活保護におけるソーシャルワークをめぐって」『ソーシャルワーク学会誌』19号、2010年。(単著)
  • 「シンガポールの社会問題と社会福祉」『アジアの社会福祉('10)』放送大学教材、2010年。(共著)
  • 『生活保護の相談援助活動 自己点検ワークブック』(岡部卓・森川美絵・根本久仁子と共著)中央法規出版、2009年。
  • 「生活保護ケースワーカーのためのコミュニケーション基礎講座」『生活と福祉』2007年2月号~2008年1月号(連載)。
  • 「生活保護制度と自立支援」『月刊福祉』2006年7月号。 (単著)
  • 「公的扶助のゆくえとソーシャルワークの展望」『ソーシャルワーク研究』第124号、2006年。 (単著)
  • 『生活保護スーパービジョン基礎講座』全国社会福祉協議会、2005年。(単著)

社会的活動

  • Singapore Association of Social Workers (SASW) メンバー

プロフィール

明治学院大学大学院を修了後、高齢者ケアセンター、福祉事務所ケースワーカー(高齢者担当・生活保護担当)を経て、現職に至っています。2004年度に、国立シンガポール大学(National University of Singapore)に、特別研究員として留学させていただき、多くの学びを得ました。趣味は、ジャンルを問わない音楽鑑賞とB級グルメの探究です。