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澤野ゼミ

澤野 雅樹(専攻領域:犯罪社会学)

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悪とは何か?

テーマの説明

基本的な問いを立てたい。悪とは何か? 取り敢えず善は脇にどけておこう――道徳や倫理の問題であり、人間のことだからだ。ところが悪は人間を離れて、自然災害や未知のリスクについて言われることがある。火山活動による洪水玄武岩や超新星爆発にともなうガンマ線バーストは、人間の営みとは何の関係もないが、破局や絶滅のリスクをともなう「悪」である。地殻や恒星に悪意はないが、起きれば「最悪」だ。もちろん、テロリズムや犯罪、経済的格差など、人間による「悪」を必ずしも除外しないが、しかし人間の活動にとらわれることなく、ありとあらゆる観点から「悪」を考えてみたい。

そして、無数のシナリオを検討することから開始し、人間に対処しうるものと対処しえないものとをリストアップし、対処しうるもののうち、すぐにも対処すべきことと相応の時間を要するものとを区別しながら、私たち自身の「未来」を展望してみたい。「善」は、その展望から分泌されるだろう。

使用テキスト・参考書等
  1. ピーター・ウォード/ジョゼフ・カーシュヴィンク『生物はなぜ誕生したのか』(河出書房新社)
  2. エリザベス・コルバート『6度目の大絶滅』(NHK出版)
  3. トーマス・セドラチェク『善と悪の経済学』(東洋経済新報社)
  4. ジム・バゴット『原子爆弾 1938~1950年』(作品社)
  5. ジャン=ピエール・デュピュイ『ありえないことが現実になるとき』(筑摩書房)
  6. キャス・サンスティーン『最悪のシナリオ』(みすず書房)
ゼミの進め方

(1) 基本的にはいくつかのグループに分け、順番に発表してゆく。
(2) 読む力だけでなく、書く力をつけてもらうため、原則として毎週レポートを提出する。
(3) 夏休みの合宿は2泊3日、ほとんど監禁状態になってもらい、一人で取り組むにはヘヴィーに過ぎるテキストを選び、全員で苦しみ抜くことになる。