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フィールドワーク

福祉開発コースでは、国内あるいは海外のフィールドで学ぶ「福祉開発フィールドワーク」という授業を行っています。2年生向けの授業で、幅広い分野から関心に沿った専門テーマを選択し、教室内での学習を大学外のフィールドで実践し、その体験を教室に戻って検証・分析します。フィールドワークには多くの学生が参加し、体験的な学習を進めています。

2016年度のフィールドワークを紹介します。

国内

海外

都市部における住民組織と地域活動(担当教員:河合 克義)

 河合担当の福祉開発フィールドワークは、今年度、東京都葛飾区において、現代の一つの住民組織としての町内会・自治会の実態調査を実施しました。葛飾区社会福祉協議会と共同で、1次調査として葛飾区内の全町会長へのアンケート調査を実施した後、2次調査で一定数の町会長への直接面接調査を行いました。
 フィールドワーク履修学生は、春学期に葛飾区の地域特性、葛飾区社会福祉協議会の事業、葛飾区の自治町会について事前学習をし、9月に町会長への面接調査を行いました。調査の結果は、社会学部の学内学会で研究発表を行いました。

ロンマ初期医療センター
水元飯塚町会での聞き取り風景

ロンマ初期医療センター
調査後の現地での全体報告会

フィールドワーク(NPOインターンシップ)概要 (担当教員:米澤旦)

○フィールドワークの意図と目的
 本フィールドワークは、NPOへのインターンシップを通じて、地域社会でのNPO(非営利組織)・社会的企業の活動について理解を深めることを目的としています。NPOインターンシップとは、NPOの中間支援団体であるアクションポート横浜が企画・運営しているプログラムです。NPOの活動の意義や難しさを理解することを狙いとしています。

○概要
 今年は5名の学生が福祉開発コースからインターンに参加しました。結果的に、夏休みのインターンシップに参加したことで、学生の振り返りレポートに見られるように、①NPOや地域の社会問題の理解、②個人のスキルの向上が図れたと考えています。

○スケジュール
(1)春学期(文献講読/インターンシップの準備)
 春学期には、①文献の輪読と、②新聞記事ワークシートの作成、③ボランティアセンターへの訪問を通じて、NPOの基本的理解を図ることを試みました。同時にインターンシップに臨むため、研修会やお見合い会に出席し、インターンシップの準備を進めました。

(2)夏休み NPOインターンシップ
 夏休みには、各学生がNPOの活動にインターンとして参加しました。本年の学生のインターン先は、子育て支援NPOや国際支援、地域づくり、引きこもりの児童支援、プレイパークなど多岐にわたるものでした。参加者は、イベント企画や日常的な作業などを通して、多くの体験を積むことができたと考えています。

(3)インターンの振り返り
 秋学期には、インターンでの経験をもとに、振り返りを行いました。まず、インターンした結果を話し合い、体験を話し合いました。団体ごとに活動分野や活動の規模などで仕事内容が大きく異なり、それぞれ驚きがあったようです。その上でグループによる研究報告を行い、インターンで得た経験をもとに現代社会に求められるものを議論しました。

NPOお見合い会へ参加(6月)
NPOお見合い会へ参加(6月)

報告会への参加(10月)
報告会への参加(10月)

福祉開発フィールドワーク報告:夏季学童キャンプ(担当教員:大束 明)

 社会福祉法人興望館が主催する夏期学童キャンプを、フィールドワークの場として、活動を行いました。事前研修は、5月28日を皮切りに、全10回行った。研修では毎回キャンプソングを歌い、本番までに歌えるようくり返し練習します。安全衛生については、保健師を外部講師として招き、熱中症の対策、鼻出血への対応、エピペンの使い方を学習するなど、不測の事態への対応を実践的に学びました。他には、実際のキャンプを想定し、各キャンプごとに分かれての子どもたちとのお出かけなどが、プログラムとして組み込まれています。また、子どもたちの実情を知り、かつ距離を縮めるため、学童クラブでのボランティア活動も経験してもらいました。子ども達とのコミュニケーションは、まず顔と名前を覚えてもらう事から始まります。
 今年のキャンプテーマは、「Learning by Doing」、訳すとすると「やってみよう、ふれてみよう」といった表現となるでしょうか。どんなことでもよいから、自らの主体性を発揮し、いろいろなことにチャレンジしていく。そういう雰囲気を作り出すために、スタッフ始め、リーダーたちも尽力し、事前段階から必要な準備に取り組んでいきました。
 今年の変化として、一番大きな事は、わくわくキャンプの日程が1泊増えたことです。これにより、プログラム構成をゆったりと組むことができ、山登り・キャンプファイヤー・星空探検など、キャンプならではのプログラムを子どもに負担をかけずに無理なく行うことができました。
 低学年キャンプは、例年通り全日程をみすず山荘で行いました。新しい取組として、備品管理を主に行うボランティアリーダーという役割を作り、事前・事後を含め備品管理を徹底した点が新たな取り組みです。
 高学年キャンプも例年通り、前半をキャンプ場で、後半をみすず山荘で過ごしました。以前から使用していたキャンプ場ですが、2年前に運営母体が株式会社に委譲され、キャンプ場の雰囲気が大きく変わってきています。今年は、結婚式とぶつかり、広場が使えなかったり、酔客がテント前を横切ったりなど、子どものプログラムを行う上では、あまり好ましくない状況が生じました。今後、施設をどう利用していくかを考える必要がある。

 児童分野でのフィールドワークということで、面接の際には、ほとんどの学生が口を揃えて、「子どもが好きで...」といった類いのことを口にします。しかし、実際に子どもたちと相対してみると、単純に好きというだけでは務まらないことを痛切に感じるのではないかと思います。児童に関わる仕事を考える際、生業として考えると、ある程度の客観視できる能力が求められてきます。その結果、好きだけでは...という発想が出てきます。翻って、ボランティアとして関わる場合は、どうでしょうか。とても微妙な立ち位置になるのではないでしょうか。好きで、かわいいと思っていたはずの子どもたちの心ない言葉に傷つき、疲れも相まって、身も心もボロボロになった学生もいたかと思います。そういった状況の中でも、逃げ出さず、最後までやり遂げることで、何ものにも代えがたいものを得ることができると考えます。自分の向き不向きを少しは分かるものと思われます。可能であれば、懲りることなく、2回・3回とキャンプに参加して欲しいと切に願います。というのも、回数を重ねれば重ねるほど、子どもたちとは親しくなり、全体の見通しを持てるようになり、より多くの達成感を得られるようになるからです。
 ちなみに、今年の学生は、全員最後までやり通しました。
 大学生が、普段関わることのない子どもたちと共に生活すること、普段の大学の仲間とは異なる他大学のリーダーとの交わりを通して、座学では感じられない「何か」を感じとってくれることに、この授業の意味があると思っています。

◆概 要
期 間:2016年8月6日~10日(わくわくは、8月4日~7日)
場 所:長野県軽井沢町(立教小学校みすず山荘およびライジングフィールドキャンプ場)
対 象:わくわくキャンプ-小学校1年生  35名(学生12名・職員2名)
    低学年キャンプ -小学校2・3年生57名(学生15名・職員3名)
    高学年キャンプ -小学校4~6年生48名(学生13名・職員2名)
理 念:共に自然に学び、共に生活し、共に楽しみを創り出す
目 的:①現代的な日常生活から離れ、自然の中での過ごしを体感する。
    ②仲間や大人といった他者との共同(協働)生活を通じて、人と共にあることの楽しみを共有し、
     コミュニケーション力や社会性を身につける。
    ③学生が、子ども達のサポーター、身近な憧れの対象としてとしての役割を担うとともに、      ボランティアリーダーとして、研修や実践を通じて児童福祉についての学びを深める。

わくわくキャンプ キャンプファイヤー
わくわくキャンプ キャンプファイヤー

キャンプリーダー集合!
キャンプリーダー集合!

福島原発事故5年の検証と今後の課題― 避難者の生活問題を通して考える ー(担当教員:和気康太)

福祉開発フィールドワークの目的
 今年度の福祉開発フィールドワークのテーマは、「福島原発事故5年の検証と今後の課題―避難者の生活問題を通して考える―」とした。
 福島原発の事故は、かつて日本が経験したことがない、未曾有の大惨事であった。もし東京電力(株)の事故対応がひとつ間違っていたら、東京も含め、東日本すべてが拡散した放射性物質によって避難地域になる可能性すらあったことを考えると、原子力発電という「科学技術」の恐ろしさと、その影響の甚大さをあらためて感じる。
 福島第一原発の近隣自治体は、すでに一部で住民の帰還が始まっているものの、事故後、5年を過ぎた現在でも、いまだにその多くが避難地域となったままで、当該自治体の住民は、避難生活の継続を余儀なくされている。そして、そのなかで住民は、さまざまな生活問題(ニーズ)を抱えて生きている。そこで、今年度の福祉開発フィールドワークでは、こうした避難者の生活問題を調査することによって、その実態を明らかにし、今後の課題などについて考えることとした。

1年間の学習の流れ
 春学期は、まず福島原発事故と、その避難者などに関する文献研究を行い、福島原発
事故とはどのような事故で、またその結果として避難者はどのような避難を余儀なくされ、いかなる生活を送っているかなどについての理解を深めて行った。特に「原発事故」は、非常に複雑な問題なので、十分に時間をかけて文献研究を行い、かつ必要に応じてビジュアルな教材(NHKなどのテレビ番組など)を見ながら、履修学生ができるだけ具体的に理解できるように配慮した。また、あわせて「フィールドワーク」とはなにか、どのように行えばよいのかについて、佐藤郁哉『フィールドワーク』(増補版)新曜社、2006年を読みながら、ゼミナール形式で学んで行った。
 夏休みは、春学期の学びを踏まえて、フィールドワークにおける仮説を設定し、調査対象者や機関・団体などに対する<質問事項>を決めるために事前学習会を行った。そして、その上で、夏休み(9月上旬)には実際に福島県の避難地域を訪問し、避難者や帰還者、福祉支援を行っている機関・団体などへヒアリング(面接調査)を行った。
 秋学期は、夏休み中の、福島県におけるフィールドワークの振り返りを行った。具体的には関西学院大学災害復興制度研究所編『原発避難白書』人文書院、2015年を読みながら、春学期同様、ゼミナール形式で輪読会を行った。また、あわせてフィールドワークで入手した調査データの分析を行いつつ、1月末に行うフィールドワーク報告会の準備をグループごとに行った。なお、報告会ではパワーポイントを使うことを必須とし、そのための学習講座も行った。さらに、履修者は、福祉開発フィールドワークの『報告書』の原稿を作成した。
 最後に、1年間のまとめとして、今年度のフィールドワークの報告会を行った。報告会で
はフィールドワークの調査対象ごとにグループを作り、それぞれパワーポイントを使って報告を行った。また、その報告内容に関する質疑応答も行った。なお、報告会には外部の学識経験者2名をお招きして、コメントをいただき、総括を行った。

フィールドワークについて
 福島県におけるフィールドワークは、9月5日月曜日から8日木曜日までの3泊4日で行った。参加者は、福祉開発フィールドワークの履修者20名である。
 具体的なフィールドワークの内容は、下記の通りである。
 9月5日月曜日は、東京(明治学院大学白金キャンパス)をバスで出発し、福島市へ向かった。福島市では福島市社会福祉協議会において、斉藤知道氏(地域福祉課)から今回の原発事故後の県内避難者の状況や、福島県内の市町村社会福祉協議会などの福祉支援の状況などについてレクチャーを受けた。参加者は、このレクチャーによって、今回のフィールドワークの全体像についての理解を深めることが出来た。(福島泊)
 9月6日火曜日は、午前中に福島市を出発し、葛尾村へ向かった。葛尾村では同村の役場を訪問して、松本忠幸氏 (葛尾村役場住民生活課長)をはじめ、葛尾村への帰還者の福祉支援などを担当している所管課の職員の方々にヒアリングを行った。また、その後、すでに葛尾村へ帰還されている住民の方お二人にお話を伺うことが出来た。さらに、午後は葛尾村から楢葉町へ向かい、同町の社会福祉協議会を訪問して、松本和也氏(楢葉町社会福祉協議会事務局長)をはじめ、社会福祉協議会の職員の方々、また一緒に同町へ帰還されている住民の方お二人にヒアリング調査を行うことが出来た。そして、その後、翌日の調査地であるいわき市へ移動した。(いわき市泊)
 9月7日水曜日は、午前中はいわき市内を視察し、午後は同市の社会福祉協議会において
佐藤裕之氏(いわき市社会福祉協議会生活支援課長)にヒアリング調査を行った。また、その後は、同市の仮設住宅を訪問し、入居している住民の方にお話を伺い、さらに同市の復興公営住宅も視察した。そして、その後、いわき市から郡山市へ移動した。(郡山市泊)
 9月8日木曜日は、午前中に郡山市から会津若松市へ向かい、会津地方で福島県の文化遺産などに接する機会をもった。そして、その後、東京への帰京の途についた。

倫理的配慮など
 福島の原発事故では多くの人が生まれ故郷を離れざるを得なくなり、心に深い傷を負ったことをよく認識し、軽い気持ちで避難者のお話を伺ったり、被災地を物珍しく見学をするなどの失礼な態度が絶対に許されないことを履修生に確認した上で、報告書などの作成にあたっては個人が決して特定されないように配慮する旨、書面をもって調査対象者の方々に約束をした。

謝辞
 今回のフィールドワークでお世話になった、すべての方々に心からお礼を申し上げます。
みなさま方が、われわれのフィールドワークにご協力をいただいたおかげで、大変に良い学びの機会になりました。本当にありがとうございました。われわれは、この学びをこれからにぜひ生かして行きたいと考えています。

(写真1)福島県社会福祉協議会でのブリーフィングの様子(斉藤正道氏)
(写真1)福島県社会福祉協議会でのブリーフィングの様子(斉藤正道氏)

(写真2)葛尾村(行政)でのブリーフィングの様子
(写真2)葛尾村(行政)でのブリーフィングの様子

(写真3)葛尾村での原発事故帰還者へのヒアリング調査(1)
(写真3)葛尾村での原発事故帰還者へのヒアリング調査(1)

(写真4)葛尾村での原発事故帰還者へのヒアリング調査(2)
(写真4)葛尾村での原発事故帰還者へのヒアリング調査(2)

(写真5)葛尾村での原発事故帰還者へのヒアリング調査(3)
(写真5)葛尾村での原発事故帰還者へのヒアリング調査(3)

(写真6)楢葉町社会福祉協議会でのヒアリング調査
(写真6)楢葉町社会福祉協議会でのヒアリング調査

(写真7)いわき市における楢葉町の仮設住宅
(写真7)いわき市における楢葉町の仮設住宅

(写真8)原発事故避難地域における除染作業の様子
(写真8)原発事故避難地域における除染作業の様子

北欧社会福祉フィールドワーク(担当教員:岡伸一)

 岡ゼミは毎年、北欧諸国を訪問している。1年間の講義で北欧について学生が学び、報告して知識を深めてきた。逆に、現地訪問時に日本の文化や生活を紹介したり、コーラスや交流も行っている。例年2月後半に実施するフィールドワークであるが、今年はスウェーデンのマルメ市周辺とデンマークコペンハーゲン周辺を訪問した。

1.目的:
 岡ゼミフィールドワークの目的は、社会福祉の最先端を走る北欧の社会福祉を学ぶことである。文献で理解できる部分に加えて、現地の福祉利用者、行政スタッフ、一般市民等がどのような考え方を持っているのか理解することが重視される。高いレベルの福祉を維持している関係する人々の共有する価値観を学ぶことが目指されている。

2.日程:
 今年はスウェーデンのマルメ市とルンド市周辺を中心に、デンマークのコペンハーゲンの施設とあわせて訪問を企画した。歴史と文化の学びの一環として、世界遺産のクロンボー城、古都ルンドの大学、有名な童話作家アンデルセン博物館を訪問した。
 2017年2月21日に日本を出発し、同日夜、ヘルシンキ経由でコペンハーゲンに到着。コペンハーゲン空港から専用バスでスウェーデンにわたりマルメに到着。以後、マルメで4泊し、スウェーデンの福祉、医療、教育について関連施設を訪問した。
 土曜日の2月25日に、マルメのホテルを専用バスで出発し、スウェーデンのヘルシンボリからフェリーでデンマークに渡り、クロンボー城を見学。ここは世界遺産に認定される場所で、ハムレットの舞台となった名所である。同日午後にはコペンハーゲンの市内の歴史的施設、人形姫の像、アマリエンボー宮殿、ニューハーブン等を見学。26日日曜日は、アンデルセンの生まれ育ったオーデンセを訪ね、彼の足跡を追った。アンデルセン博物館も訪問して、アンデルセンの人生について多くを学んだ。最終日27日は、コペンハーゲン市内の保育園を訪問した。園長先生のレクと施設紹介を受けた。

3.訪問施設:
①ブーロブ市庁舎内の市議会会議場
②ブーロブ市の初期医療センター(本部事務所)
③ブーロブ市ロンマ初期医療センター(地区センター)
④ブーロブ市の学童クラブ
⑤障害者施設事務所(本部事務所)
⑥障害者活動センター(劇場)
 同センター(映画・映像)
 同センター(紙メーカー)
 同センター(書店)
⑦アテンド高齢者施設
⑧アテンド高齢者ホームと短期宿泊施設(ショートステイ)
⑨ルンド大学、ルンド大聖堂
⑩世界遺産クロンボー城
⑪アマリエンボー宮殿、人形姫像、ニューハーブン
⑫オーデンセ、 アンデルセン博物館
⑬コペンハーゲン
⑭ボルネ就学前学校(保育園)

4.感想
 今回、初めてスウェーデンを訪問した。フィンランドやデンマークと似た部分も多いが、スウェーデン最南端の第3の都市で、移民の比較的多いユニークな特徴もある。ルンドは古い大学都市であり、大学生にとっては興味深かったと思われる。訪問したのは、ブーロブ自治区、ロンマ自治区とスウェーデンでもかなり小さな規模の自治体であった。
 また、これまで実現しなかった医療施設の訪問ができたことは今回の成果の一つであった。理論的には理解していても、実際にどのように運営されているのか興味深かった。医師は30分に1人の患者、1日8時間労働のため1日わずか16人しか診察しないという法律がスウェーデンにはあるとのことで、皆驚かされた。非常に、合理的に人材と資源が配分されており、参考となる点が多かった。
 障害者の活動センターは非常に充実しており、日本にも紹介したい内容ばかりであった。劇場、映画・映像制作、紙制作、書店等、多岐に渡る活動センターが充実しており、この国の障害者は幸せであると痛感させられた。
 学生の反応を見ていると、街並みの普通の風景がとても綺麗だったと感じたようだ。また、各訪問施設の職員の何気ないお話の端々に感動することがしばしばだったようである。例えば、高齢者施設で、職員の人たちが等しく使っていた表現が「高齢者ひとりひとりの人生をより意味のあるものにするために、・・・・・・・」であった。意味のあるものにするために、どうしたら良いのか、自然に答えが出てくるというものであった。
 どの施設でも、皆さん生き生きと仕事されていて、充実している職業人生を歩んでいるように見受けられた。いつも感じるが、施設の雰囲気がとても暖かくて、癒される感じがする。
 世界最先端の福祉社会を体感し、学生の皆さんには非常に衝撃的で美しい思い出として、大切にしてほしい。また、一人でも多くの人にこの経験を話してもらいたい。

ロンマ初期医療センター
ロンマ初期医療センター

ブーロブ市の学童施設
ブーロブ市の学童施設

アテンド高齢者施設
アテンド高齢者施設

ブーロブ市の障害者活動センター(劇場)
ブーロブ市の障害者活動センター(劇場)

ルンド大学
ルンド大学

世界遺産クロンボー城(ハムレットの舞台)
世界遺産クロンボー城(ハムレットの舞台)

オーデンセ、アンデルセン博物館
オーデンセ、アンデルセン博物館

ニューハーブン
ニューハーブン

アマリエンボー宮殿
アマリエンボー宮殿

カンボジア・フィールドワーク:子どもたちへの遊びを通じた支援(担当教員:明石留美子)

 2016年9月10日~17日の約1週間、福祉開発フィールドワークの授業でカンボジアに行ってきました。今年度、学生の皆さんとカンボジアを訪れるのは2年ぶりでした。その間のカンボジアの発展は目覚ましく、英語も普及していました。たくさんの経験をし、学習成果も発揮して盛りだくさんの楽しいフィールドワークでした。

カンボジア・フィールドワーク

 カンボジア・フィールドワークの目的は、遊びを通じて児童養護施設の子どもたちを支援することと、質的調査を行うことの2つです。子どもたちは、遊びを通して、自己を表現し、癒され、社会のルールや他者との関係を学んでいきます。子どもたちと比較的年齢の近い大学生と遊ぶことは、子どもたちにとって重要な意味があります。

 カンボジアの子どもたちの成長やチームワークをサポートできるように、学生たちは日本で「遊び」について社会科学と発達心理学の観点から学び、練習を重ねます。

イギリス人の先生を招いた遊びについてのワークショップ
イギリス人の先生を招いた遊びについてのワークショップ

学生たちで組み立てた、目的のある遊びを子どもたちと一緒に。
学生たちで組み立てた、目的のある遊びを子どもたちと一緒に。

質的調査では、子どもたちへの遊びの影響を評価しました。
質的調査では、子どもたちへの遊びの影響を評価しました。

王立プノンペン大学の学生さんたちとのトーク・セッション。盛りだくさん研修でした。
王立プノンペン大学の学生さんたちとのトーク・セッション。盛りだくさん研修でした。