「社会調査士」資格は、官庁・自治体などが行う各種の統計調査、企業やNPOなどが行う市場調査や世論調査に必要な社会調査の知識や技術を身につけ、さらに社会学の学習にとっても重要な社会事象等を捉える能力をもった「調査の専門家」を養成するために作られた資格です。
この資格は、資格試験を受験して取得する国家資格ではありません。大学のカリキュラムとして設置されている社会調査士資格に必要な指定科目を履修し単位取得後、「一般社団法人 社会調査協会」に卒業時に資格申請します(認定料が必要)。
社会調査士資格には、「専門社会調査士」(大学院博士前期課程の大学院生対象)と、「社会調査士」(4年制大学学部生対象)の2種類がありますが、社会学科の学生が履修し資格申請できるのは「社会調査士」です。「専門社会調査士」を取得するには、まず学部で「社会調査士」を取っておく必要があります。
資格申請に必要な指定の科目をすべて履修し単位を取得するには、最低でも3年はかかりますので、社会調査士を取ろうと考える学生は、以下の説明をよく読んで4月からの科目履修を行い、計画的に学習することが必要です。
社会調査士指定科目は、いずれも社会学科の卒業単位となる学科科目でもあり、社会学を学ぶ上でも必要なものですが、とくに社会調査士の資格を取ろうとする場合は、3年次に設置されている1年間の「社会調査実習」を履修し単位取得しなければなりません。この科目を履修するには前年度までに「社会調査の基礎」「社会調査の技法」「データ分析入門」の単位を取得している必要があります。また、卒業までに指定の6科目を単位取得しなければなりません。
「一般社団法人 社会調査協会」は「学生サイト」で学生向けの情報を発信しています。社会調査士資格の取り方やこの資格の就活での活用法などについて知りたい人は、ぜひ参照してください。