Shinji Iwanaga
1-0716(本館7階)
03-5421-5564
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近年の研究テーマ
第一に、(1)大都市都心部のまちづくり(ex東京都中央区月島地域、港区高輪・白金台地域、江戸川区西葛西、目黒区権之助坂・目黒川伝道地区、世田谷区下北沢)や、(2)国境地域の地域づくり(exバスク(フランス+スペイン)、フランドル(ベルギー+オランダ)、与那国(日本+台湾+中国)、西ウクライナ(ポーランド+ウクライナ+ハンガリー+ルーマニア+ベラルーシ)が、グローバリゼーション下の地域自治体の政策やNPO、ヴォランティア活動の影響を受けながら、どのようになされているのかについて、調査研究をしています。とくに(2)の研究は、「欧州共同体(=欧州連合)」や「東アジア共同体」の建設など、グローバルな地域regionの形成との関連で分析をすすめています。
第二に、「空間の社会的生産」「社会の空間的生産」というテーマに取り組んでおり、このテーマに関連して、都市や建物の建築‐開発行為、趣味領域の社会的構築、音楽とコミュニティの関係、電子空間上の自己変容とコミュニケーションの問題など、幅広く研究をしています。 近年、この研究テーマは、第一の調査研究上の関心に関連して、(1)に関連しては、「東京オリンピック開催をめぐる再開発と品川駅を中心とした都心・城南地域の社会変容」として取り扱っています。また、(2)に関連しては、TPP(環太平洋経済連携地域協定)かASEAN+4(東南アジア諸国連合と日本、インド、中国、韓国)か、といった、「市場(=社会関係)」のグローバルな展開として、さらには「ユーラシア大陸統合へと向かう諸局面・諸契機」の問題として取り扱っています。
とくに近年は、欧州共同体(EU)とロシアの間で揺れるウクライナの社会変動に興味を持っています。ルーマニア国境のウクライナ側北ブコビナ地域が、EUの<補完性の原則>を念頭に行っている地方分権政策の調査を2018年2月からはじめています。
担当授業
主な学部担当授業
主な大学院担当授業
主な業績
著書
- 単著『グローバリゼーション、市民権、都市―へクシスの社会学―』春風社、2013年改訂版
- 共著『地域社会学の視座と方法』東信堂、2006年
- 共著『都市の美学』平凡社、1996年
- 共著『近代日本社会調査史3』慶応通信、1994年
- 共著『名古屋―第二の世紀への出発―』東信堂、1990年
論文
- 単著「『意識されない振る舞い』(das unbewußte Verhalten)、あるいは『死の欲動』について」(書評論文)明治学院大学『社会学・社会福祉学研究』第161号、2023年
- 単著「〈振る舞いの社会学〉を素描する―その目標、基本概念、実践形態、研究テーマについて―」同上、第160号、2023年
- 共著(First Author) 'Nicomachean Ethics and the Classical Dimension of Smith's Theory : In Persuit of the Honorable and Noble, 'το καλον,' as a Market Morality,' Working Paper with TAKAHASHI Harutaka at the Conference of Market Morality, Globalization, and Income Inequality, Held on November 22 and 23, 2022, at the IMÉRA of Aix-Marseille Université, Marseille, France
- 単著「対面行動の社会的変容について―感情理性(ヘクシス・メタ・ログー)主義宣言―」明治学院大学社会学・社会福祉学会編、Socially、30号、pp. 35―57、2022年
- 単著「コロナ禍の地域社会において何が問題になっているのかー行動性向としての〈健康〉〈介入〉〈まちづくり〉に関する社会学的考察ー」地域社会学会編『地域社会学会ジャーナル』創刊号、pp. 67―74、2021年
- 単著「〈フィルターX〉とは何か―身体性向としての社会的距離に関する一考察―」同上社会学・社会福祉学会編、Socially、29号、pp. 81ー89、2021年。
- "Globalization, Citizenship, and Rights to the City: Towards a Sociology of Euro-Asian Continental Integration." Web Pages of the Japanese Association of Regional and Community Studies, 2016. 5.
- 単著「ユーラシア大陸統合の社会学―都市への権利と都市的なるものの未来構想―」明治学院大学『社会学部付属研究所年報』第44号、2014年
- 単著「地域性をグローバルに創造する―沖縄県与那国町における地域政策の構想と展開―」明治学院大学『社会学部付属研究所年報』第39号、2009年
- 単著「沖縄県八重山郡与那国町における地域政策の現状と課題―グローバルな地域性の創造とローカルな生活主体のあいだ―」明治学院大学『社会学部付属研究所年報』第38号、2008年
- 単著「ヨーロッパ統合のなかの地域社会―バスク語の現状と課題をめぐって―」明治学院大学『社会学・社会福祉学研究』第127号、2007年
- 単著「ヨーロッパ統合のなかの国籍と市民権」同『社会学・社会福祉学研究』第119号、2005年
調査研究報告書
- 監修・編(2023)『グローバルに開かれた、多様性に寛容な、品格のある地域づくりを目指して―「よく・生きる」(エウ・ゼーン)とは何かを問い直す―(2022年度千葉県君津市上総地域まちづくり調査報告書)』明治学院大学社会学部社会学科都市・地域社会学研究室
- 単著(2015)「カタルーニャ地域の点描2014―ヨーロッパの片隅から統合のゆくへをみつめる(フィールドノート)―」明治学院大学白金紀行会編『きこう』第47号所収
- 単著(2013)「エイ・ジューロピアン・コミュニティの想像―地域と言語をめぐって(フィールドノート)―」同上第45号所収
- 単著(2010)「ヨーロッパ統合と地域の自立―バスクを事例として―」明治学院大学『社会学部付属研究所年報』第40号所収
- 単著(2009)「地域性をグローバルに創造する」同上第39号所収
- 単著(2008)「沖縄県八重山郡与那国町における地域政策の現状と課題」同上第38号所収
- 単著(2007)「沖縄県与那国町におけるまちづくり」同上第37号所収
- 単編(2004)「グローバリゼーションと地域社会の変容」明治学院大学社会学部社会学科2003年度社会調査実習報告書所収
- 単著(1994)「大正期の衛生調査―内務省衛生局『農村保健衛生状態実地調査』に関する序論的考察―」川合隆男編『近代日本社会調査史(3)』慶應義塾大学出版会所収
- 共著(1994)『宮古市史―民俗編―』岩手県宮古市教育委員会
- 共著(1994)『コミュニティ組織活動及び市町村施策調査報告書』宮城県コミュニティ調査研究会・宮城県
- 単著(1993)「ニューヨーク市におけるコミュニティ活動の現状と課題」財団法人地域社会研究所編『転換期コミュニティ施策の展開と地域形成過程に関する実証研究―宮城県および神戸市を事例として―』所収
- 単著(1990)「市民と行政をつなぐ行政協力委員―住民参加市政の制度化へ向かって―」「対公害・防災活動の歴史と現状―工場・車・排水・風水害―」中田実・谷口茂編『名古屋―第二の世紀への出発―』東信堂所収
- 単著(1987)「周辺地区におけるまちづくり運動の展開」名古屋大学文学部社会学研究室編『可児市のまちづくり』所収
翻訳
- チャールズ A. エルウッド 岩永真治、藤井理南子、松岡真未、渡邉千尋 訳
「社会学者としてのアリストテレス」 (『アメリカ政治科学アカデミー年誌』第19巻、1902年) 同上社会学・社会福祉学会編、Socially、第30号、pp. 71―78、2022年
- 岩永真治編訳「<特集>民主主義、都市、市民権」同上社会学・社会福祉学会編、Socially、第9号、2001年
- D・ディドロ 岩永真治訳「都市」同『社会学・社会福祉学研究』第110号、2001年
- A・W・グールドナー 岩永真治訳「古代ギリシアにおける都市と市民権―アテネ民主主義の社会的構成とその結末―」同上、109号、2001年
その他
- 日経BPインタビュー(2023)「"新しい旅" に出かけよう―奥房総で社会課題と向き合う旅―」明治学院大学校友会編『Do For Others』No.31、pp. 6-9
- 単著(2021)「ルーマニア・アメリカ大学でオンライン(双方向ライブ配信型)特別集中講義を行いましたー双方向ライブ配信型授業のための3つのティップス―」明治学院大学社会学部オリジナル・ホームページ「日々の社会学科(教員の活動)」所収
- 単著(2020a)「『へクシスの社会学』(A Sociology of Hexis)における研究対象について」明治学院大学社会学部社会学科『社会学とはどのような学問か』Web完全版、pp. 2―23
- 単著(2020b)「〈卓越性〉の涵養と教育目標としての〈公共善〉―まちづくりのアクティヴ・ラーニングを支える理念―」明治学院大学ホームページ『明治学院について』「MG +:ARCHIVE」11月所収
- 単著(2018a)「ユーラシア大陸統合とウクライナ問題-ウクライナ社会学会での発表を振り返る―」『地域社会学会会報』No. 211
- 単著(2018b)「ウクライナ通信(7)ウクライナの現在-<オレンジ革命>とその結末-」明治学院ホームページ「MG+」
- 単著(2018c)「ウクライナ通信(6)ウクライナとロシアの<微妙な関係>-戦争の記憶と反ウクライナ主義-」
- 単著(2018d)「ウクライナ通信(5)リヴィウのある居酒屋-ウクライナに栄光を!-」
- 単著(2018e)「ウクライナ通信(4)ウクライナの農村-フィールドワークから-」
- 単著(2018f)「ウクライナ通信(3)ウクライナの言葉とその表現-音韻論的二重言語問題について-」
- 単著(2017a)「ウクライナ通信(2)ウクライナの現代(modernity)-言葉、建物、車-」
- 単著(2017b)「ウクライナ通信(1)ウクライナの美しい街かどから-カフェ、ボルシチ、シャウルマ-」
- 単著(2016)「ここは、サルディーニャ!?」『きこう』No48。
海外における研究・教育活動(研究滞在・招待講演・特別講義・国際会議発表など)
【研究滞在】
- フランス国立パリ大学医学部(ルネ・デカルト校)人文社会学科招聘教授(Professeur invité de Sociologie)(2017.4.1-2018.3.31)
Projet de recherche - France
- ウクライナ・タラスシェフチェンコ国立キーィフ大学社会学部客員教授(Guest Professor of Sociology)(2017.10.1-31)
- ウクライナ・イワンフランコ国立リヴィウ大学経済地理学部客員教授(Guest Professor of Sociology)(2017.11.1-30)
- ドイツ・ハンブルク大学人文学部客員教授(Gastprofessor)(2017.5.1-7.31)
- フランス国立パリ大学医学部(ルネ・デカルト校)人文社会学科招聘教授(Professeur invité de Sociologie)(2009.4.1-2010.3.31)
- アメリカ合衆国ハーヴァード大学社会学科客員研究員(Visiting Scholar as a Distinguished Professor of Sociology)(2002.9.1-20, 2003.2.1-3.31)
- ドイツ・ハイデルベルク大学社会学研究所客員教授(Gastprofessor)(2002.4.1-8.31)
- フランス国立リール第三大学大学院客員教授(Professeur visitant de Sociologie)(2002.5)
- フランス国立社会科学高等研究院客員研究員(Chercheur visitant)(2001.9.1-2002.3.31)
- フランス国立パリ大学医学部(ルネ・デカルト校)人文社会学科招聘教授(Professeur invité de Sociologie)(2001.9.1-2002.3.31)
- イタリア国立ローマ大学(ラ・サピエンツァ)コミュニケーション学部招聘教授(Professore invitato di Sociologia)(2001.4.1-8.31)
- アメリカ合衆国ミシガン州ホープカレッジ交換教授(Exchange Professor of Sociology)(1999.8.1-2000.3.31)
【招待講演・特別講義・国際会議発表など】
- フランス国立エクス=マルセイユ大学高等研究所IMÉRA主催国際会議「市場の道徳、グローバリゼーション、収入の不平等」で単独発表(50分)(使用言語:英語), 'In Persuit of the Honorable and Noble, 'το καλον' : Aristotle meets the Concept of Sympathy in Adam Smith,' Presented at the Conference of Market Morality, Globalization, and Income Inequality, at the Institute of IMÉRA, Aix-Marseille Université, France (2022.11.22-23)
- スペイン・アリカンテ大学で特別講演(2019.5.15-17)
- ルーマニア・アメリカ大学で特別講義(欧州連合招聘教授 Erasmus Professor of Sociology at Romanian-American University, Bucharest)(2019.3.19-4.2)
- ウクライナ・ドゥロホビッチ国立教育大学で特別講義(2018.2.19)
- ウクライナ・カソリック大学社会学部で特別集中講義(2018.2.14-16)
- ウクライナ・テルノーピリ国立教育大学地理学部で特別講演(2018.2.7)
- ウクライナ・ドゥロホビッチ国立教育大学を訪問(2018.1.19-20)
- ウクライナ・イワンフランコ国立リヴィウ大学歴史学部社会学科で特別講演(2017.11.27)
- ウクライナ・タラスシェフチェンコ国立キーィフ大学社会学部で学部生向け特別講義(2017.10.25)
- ウクライナ・タラスシェフチェンコ国立キーィフ大学社会学部で大学院生向け特別講義(2017.10.20)
- ウクライナ・タラスシェフチェンコ国立キーィフ大学社会学部で教員向けセミナー(2017.10.18)
- ウクライナ・イワンフランコ国立リヴィウ大学経済地理学部で特別講義(2017.9.12)
- 台湾・東呉大学日本文学科で特別招待講演(2016.2.23)
- フランス国立リール第三大学大学院修士課程(社会学専攻)で特別講義(2002.5)
- アメリカ合衆国ミシガン州ホープカレッジで特別講義(1999.10.1-1999.12.31)
社会的活動
- 千葉県君津市久留里地域で古民家再生プロジェクト「移動式サウナ組み立て実験」を実施(君津市地域おこし協力隊および君津商工会議所と社会学科岩永真治ゼミナールの協働事業)(2023.2.26)
- 台湾・東呉大学と第五回グローバル文化交流会をWeb会議方式(Zoom教室)で実施(2023.2.23)
- ウクライーナ国立オデーサ大学と第二回グローバル文化交流会を白金キャンパス本館1507教室で開催(講義「ロシアの軍事侵攻と都市オデーサの文化について」Lecture in English, 2023.1.24)
- 千葉県君津市「かずさハートフルマップ」作成協力(2023.1)
- 千葉県君津市上総地域まちづくり調査報告会(君津商工会議所主催、場所:上総公民館第2会議室)で地域づくりのための講演「小さく、ゆっくり、ていねいに!―『よく・生きる共同体(へー・トゥ・エウ・ゼーン・コイノーニア)』を目指して―」(2023.1.22)
- 日本ウクライーナ有識者国際会議に出席(衆議院第一議員会館国際会議室で2023年1月16日13:30〜17:30に開催。使用言語は英語)
- 千葉県君津市上総地域で「空き家・空き店舗調査」(『2022年度千葉県小規模事業者支援提案型事業』の一環として)を実施(2022年6〜11月)
- フランスのヴェルサイユ・サン・クワンタン大学(Université Paris-Saclay)で開催された国際会議に出席(2022.2.7)
- ウクライーナ国立オデーサ大学と第三回グローバル文化交流会をZoom教室で開催(2022.3.17:予定)
- ウクライーナ国立オデーサ大学と第二回グローバル文化交流会をZoom教室で開催(2022.2.25:開催日前日にロシアによるウクライーナ軍事侵攻があり延期)
- 台湾・東呉大学日本学科学生向けに、第二回日本紹介プレゼンテーションおよびグローバル文化交流会をZoom教室で開催(2022.2.22)
- 千葉県立君津青葉高校と高大連携ローカルプロジェクトをZoom教室で開催(2021.12.6)
- JR東日本、千葉県立君津青葉高校とJR久留里線久留里駅前顔出しパネル作成共同プロジェクト実施(2021.12〜2022.3)
- 千葉県君津市久留里市場で岩永真治ゼミ発の古民家再生プロジェクトを中心としたまち(=新しい〈市場いちば〉)づくりを開始(ボランティア活動のネット配信Instagram, kururi _kominka _projectも開始しました)。「新しい集まり方」で「Web上の賑わい」と「通りの賑わい」を融合させ、特定の場所に根づきながらも国境がない、「新しいまちづくり、地域づくり」を中山間地域で創造していきます(2021.10〜現在)
- ウクライーナ国立オデーサ大学と国際文化交流会をZoom教室で開催(2021.3.23)
- 台湾・東呉大学日本学科学生向け現代日本紹介プレゼンテーションとオンライン国際文化交流会(2021.2.23)
- 在日ウクライーナ大使館と文化交流会をオンラインで開催(2021.2.12)
- トルコ文化センター東京(ユヌス・エムレ・インスティトゥート)と「トルコセミナー」をオンラインで開催(2021.1.26)
- 台湾・東呉大学日本学科学生向け現代日本紹介プレゼンテーションと交流会(2019.2.20〜23)
- 台湾・東呉大学日本学科学生向け現代日本紹介プレゼンテーションと交流会(2017.2.21〜23)
- 台湾・東呉大学社会学科ゼミ生訪問プロジェクト(2017.2.22)
- 東京都目黒さんままつりボランティアプロジェクト(2016.9.4)
- 東京都世田谷区下北沢夏祭りボランティアプロジェクト(2016.8.13〜14)
- 東京都中央区月島(もんじゃストリート)地域交流プロジェクト―草市―(2016.7.9〜10)
- 東京都港区白金台児童館子供音楽会開催:国際学部半澤朝彦ゼミ共催(2016.3.16)
- 東京都世田谷区下北沢演劇通り商店街(東会)ボランティアプロジェクト(2016~2017)
- 東京都目黒区目黒川桜祭りボランティアプロジェクト(2015~2017)
- 東日本大震災孤児・ネパール孤児支援バザール・ボランティア企画(2014)
- 東京都中央区月島(もんじゃストリート)地域交流プロジェクト―草市―(2014)
- 東京都江戸川区西葛西インド系コミュニティとの学生交流プロジェクト―ディワリ・フェスタ―(2014~現在)
- 東京都港区白金台地域交流プロジェクト―どんぐり公園ころころ市―(2014~現在)
- 沖縄県八重山郡与那国町地域交流盆踊りプロジェクト―エイサー競演―(2014~2015)
- 東京都江東区亀戸「五渡亭園夜祭り」企画・共催(2013)
- 東京都江東区「亀戸梅屋敷」オープニングセレモニー・ボランティアプロジェクト(2013)
- 亀戸いきいき事業協同組合-明治学院大学 学生交流プロジェクト(2013)
- 長野県小諸市地域づくりワークショップ主催(2011、2012)
- 東京都江東区亀戸地域まちづくり活動:亀戸マルシェ、亀戸グルメツアーの実施など(2012~13)
- 東京都江東区中央通り商店街まちづくりワークショップ主催(2012)
- 東京都江東区香取大門商店街まちづくりワークショップ共催(2008、2010~11)
- 東京都中央区月島地区草市実行委員会委員(2006~2008)
- 東京都港区政60周年記念事業高輪地区実行委員会委員長(2006年度)
- 沖縄県八重山郡与那国町比川集落まちづくりワークショップ共催(2006~2016)
- 地域社会学会研究委員(2014~2016)
- 地域社会学会理事(2014~2016、2018〜2020)
- 地域社会学会賞推薦委員(2007~2009)
- 地域社会学会年報編集委員(2006~2008、2018〜2020)
- 関東学生テニス連盟部長・監督会理事(2010~2017、2018~現在)
メッセージ
社会学は「社会科学」の一分野ですが、その探究の目標を達成するには、人文科学的な素養がとても大事です。わたしは、ドストエフスキー、ゲーテ、ルソー、ダンテ、シェイクスピア、古代ギリシアの著作家たちが大好きなのですが、それは、かれらの小説や文章が、人間と人間性、その歴史と社会の法則について深い洞察をあたえてくれるからです。
ὁμολογοῦντεϛ δὲ τὸ ἁπλῶϛ εἶναι δίκαιον τὸ κατ' ἀξίαν. (Ἀριστοτέλης, Πολιτικων, 1301b, 36-37)
« Quum inter eos autem conveniat de eo quod propter aequalitatem justum est simpliciter, de eo quod justum est proportione. »
(by Aristotelis Opera Omnia Graece et Latine, Volumen Primum, M DCCC LXXVIII, Ambrosio Firmin-Didot, p. 565)
"men agree that the absolutely just is what is according to worth." (by H. Rackham, 1932, Politics, Harvard University Press (Loeb), p. 375)
"men agree that justice in the abstract is proportion."
(by B. Jowett, 1984, The Complete Works of Aristotle, Volume Two, Princeton University Press, p. 2067)
"Y aunque todos los hombres coinciden en admitir que absolutamente justa es la igualdad basada en el mérito, discrepan, como se dijo antes."
(by Carlos García Gual y Aurelio Pérez Jiménez, 1986, Política, Alianza editorial, pp. 237-238)
「<単純な意味での正しさ>は、<価値に応じた正しさ>であるということに関しては、皆意見を同じくしている」(山本光雄訳『政治学』岩波文庫、1961年、pp. 228-229。原文の斜字体による強調、および訳文のルビと< >による強調は、引用者によるもの。また、鍵となる語彙の訳を変えてある。)
Έν πάσσις δὲ ταῖς ἀνομοειδέσι φιλίαις τὸ ἀνάλογον ἰσάζει καὶ σῴζει την φιλίαν. ( Ἀριστοτέλης, Ηθικα Νικομαχεια, 1163b, 33-34)
"In omnibus autem dissimilium amicorum amicitiis rationum similitudo amicitiam exaequat et conservat."
(by Aristotelis Opera Omnia Graece et Latine, Volumen Secundum, M DCCC LXXVIII, Ambrosio Firmin-Didot, p. 105)
"In all friendships of friends with dissimilar aims it is proportion that equalizes and preserves the friendship." (by T. Irwin, 1985, Nicomachean Ethics, Hackett Publishing, p.238)
"In all hybrid friendships, what is proportional equalizes and preserves the friendship, as was said, just as, in the political community, a return is made to a leatherworker for shoes according to their worth, as with a weaver and the rest."
(by Joe Sachs, Nicomachean Ethics, Hackett Publishing Company, pp. 162-163)
„In allen ungleichartigen Freundschaften schafft, wie gesagt, die Proportion den
Ausgleich und bewahrt die Freundschaft; so etwa erhält in der staatlichen Gemeinschaft ..."
(by Gernot Krapinger, 2017, Nikomachische Ethik, Reclam, S. 238)
"En todas las amistades heterogéneas, tal como ha quedado dicho, es la proporción lo que iguala y salvaguarda la amistad, lo mismo, por ejemplo, en las relaciones entre ciudadanos hay un pago..."
(by José Luis Calvo Martínez, 2001, Ética a Nicómaco, Alianza editorial, p. 297)
「すべての非類似的な友愛(=友人関係) において、それを均等化し、維持するものは、<比例的ということ>にほかならない。」
人間を観察するとき、社会現象のなかに法則のようなものを直感的にわたしが把捉するとき―もちろん、それらは仮説にすぎず「実証」されなければなりませんが―、かれらの文章がどこかで役立っていることに気づくことが多いのです。人間に興味をもち、その心と生活に関心をよせ、そして人間として迷い、この世界になにかを求めているとしたら、あなたはもう、社会学を学ぶ学生として最初の一歩を踏み出しているといってもよいかもしれません。
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