明治学院大学

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社会学部

社会学科

社会学科

松波 康男

Yasuo Matsunami
松波 康男
1-0717(本館7階)
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yasuom@soc.meijigakuin.ac.jp

近年の研究テーマ

(1)苦悩に対処する社会装置としての儀礼に関する人類学的研究
エチオピアの農村社会における、人々の苦悩への社会的な対処に注目しています。オロモと呼ばれる民族集団の特定のコミュニティで「悩み持ち」と概念化されている苦悩を抱えて生きる人々を取り上げ、同地にみられる儀礼の問題解決・治癒的側面に注目し、その社会的実践を考察しています。

(2)南スーダンの和平をめぐる周辺国の関与についての研究
2011 年に南スーダンは分離独立を果たしましたが、そのわずか2 年後、キール大統領率いるSPLM/A と、マシャール前副大統領率いるSPLM/A-IO との戦闘が勃発しました。和平協議は和平合意文書へのキールらの署名という形で結実しましたが、1 年を待たずに両軍による戦闘行為が勃発し、合意文書は事実上死文化しました。このような同国の状況を踏まえ、この武力衝突に対する国際的要因を検証することを通じて、紛争解決に対する地域機構加盟国の関与について考察しています。

担当授業

主な学部担当授業

  • エスニシティ論A
  • エスニシティ論B

主な業績

著書

  1. 石原美奈子編(2021)『愛と共生のイスラーム:現代エチオピアのスーフィズムと聖者崇拝』(第9章「ヤアの今日的状況:土地取引と民族対立の最中で」担当)風響社。
  2. 澤柿教伸、野中健一、椎野若菜編(2020)『フィールドワークの安全対策(FENICS100万人のフィールドワーカーシリーズ9)』(第11章「政変とフィールドワーク―東アフリカの事例から考える安全確保」担当)古今書店。
  3. 松本尚之、佐川徹、石田慎一郎、大石高典、橋本栄莉編(2019)『アフリカで学ぶ文化人類学』(コラム「民族誌映画:フィールドで映画を作ること/見せること」担当)昭和堂。
  4. 石原美奈子編(2017)『現代エチオピアの女たち:社会変化とジェンダーをめぐる民族誌』、(第7章「ハドラに集う女性たち」担当)明石書店。

論文

  1. (2019)「「南スーダンにおける紛争解決合意(ARCSS)」署名を巡るIGAD加盟国の関与」『アフリカレポート』57:1-12。
  2. (2015)「終わりなき「悩み」:エチオピア・東ショア及びアルシ地方の参詣にみられる共同性」一橋大学大学院社会学研究科博士学位論文。
  3. (2013) 「異質な参詣者と聖地の共同性:エチオピア・ボサト郡 に見られる参詣の諸相」『年報人類学研究』3:74-96。
  4. Matsunami Yasuo and M. Ishihara (2009) "Filming Pilgrimage to Ya'a: Toward a Participatory Filmmaking" Nilo- Ethiopian Studies 13:33-46.

メッセージ

ルワンダ滞在中に現地の方が教えてくれた諺が頭に残っています。「早く行きたければ一人で進め、遠くまで行きたければみんなで進め」。大学での勉学にも同じことが言えそうです。日々の学習の大半は孤独な作業ですが、発展させるためには一人で頭を捻っているだけでは限界があり、教員たちからコメントをもらったり、ゼミ生たちと議論することが不可欠となるでしょう。そして、このことは勉学に限った話ではないかもしれません。大学の4年間、さらにその先の旅路をともに行く良い仲間をみつけて、より「遠く」を目指してほしいと思います。

ゼミ紹介

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わたしたちの身の回りにはさまざまなレベルの他者が存在しています。民族的・文化的な他者のみならず、宗教、思想、性別など、わたしたちは、大なり小なり自己と異なる属性を持つ人々と隣り合って生活を営み、ともに社会を形成しています。異なる属性を持つもの同士が、どのように共同体の一員としてともに暮らしているか、あるいはどのようにしてそれが不可能となるか。それらについて適切に考察を深めていくのは意外と難しく、理論や分析枠組みといった学術的な「ツール」の手助けが不可欠となります。

本ゼミでは、人類学を中心とする学術的な理論・学説について議論することを通じて、他者と共同体をめぐる諸課題について整理し、多角的に考察するために有用な分析枠組みの獲得を目指します。

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