岡本多喜子 |
Takiko Okamoto |
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本館7階 0714号室: |
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taki@soc. : |
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専門領域およびその概要
◆ 高齢者福祉、社会福祉政策、社会事業史
社会事業から社会福祉への変化は、内部からの主体的な変化ではなく、時の社会的な状況のなかで政策的な変更によって行われてきたという側面があります。社会福祉の現状を理解し、その本質を考えようとするとき、実施される政策の意義、背景などを考察することを避けて通ることはできません。高齢者福祉を中心として、これらのことを研究したいと考えています。
◆ 近年の研究テーマ
老人ホームにおける処遇の歴史的研究:戦前から1960年代までの養老院、老人ホームの第一次資料を収集分析し、具体的な利用者処遇を検討し、今日の日本の高齢者施設でのケアが忘れがちな人との関係性などについて考察をしています。
地域で生活をする高齢者の環境改善の可能性:WHOの高齢者にやさしい街調査の実施、分析から高齢者を取り巻く地域社会のあり方を検討することを目的としています。 また高齢者にやさしい街の視点による地域作りを支援しています。
介護者調査:シンガポール大学との共同研究である「妻を介護する夫の事例的研究」を基に高齢者の介護問題、その解決方法などについて検討しています。
老人福祉法制定から介護保険法の時代までの政策研究:老人福祉法の形成過程についてかつてまとめたものの続きとしての研究です。老人福祉法が制定されてから今日までの社会・経済的な変化、政治の流れを検討します。
担当授業
◆特別研究年のため、今年度は開講されません。
社会的活動
- 東京都社会福祉協議会「福祉サービス運営適正化委員会」委員
- 平塚市社会福祉協議会「総合企画委員会」委員
- 社会福祉法人 小鳩会 監事
- 社会福祉法人 鈴の音会 理事
- 恩賜財団東京済世会中央病院 治験委員
- 総務省 恩給分科会 委員
プロフィール
日本社会事業大学大学院修士課程修了。東京都老人総合研究所から東海大学教養学部を経て、1999年明治学院大学社会学部社会福祉学科助教授、2000年に同教授となる。2003年度・2004年度社会福祉学科主任、2005年度2006年度学生相談センター長。サイモン・フレーザー大学老年学部visiting fellow(2007年9月から12月)。日本老年行動科学会常任理事。