明治学院大学

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社会学部

社会福祉学科

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貧困状態にある方々の声を聞くフィールドワーク(担当教員:清水浩一・金子充)

貧困・ホームレス状態にある方々の実態について現地調査をおこない、路上生活者からお話をうかがうことができました。また、貧困者支援をおこなう活動団体を訪問し、コロナ禍を背景とする最新の貧困事情について学ぶとともに、ソーシャルワーカーや入居される方々と交流を深めることができました。

コロナ感染の波が小休止となった暖かい陽気の11月、まず第1段として、「ドヤ街」と呼ばれる横浜寿町を散策しました。街全体の散策をおこなったあと、簡易宿泊所の個室や地域の中心にある生活支援拠点の見学もおこないました。

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第2段は、横浜駅周辺でホームレス状態にある方々の安否確認や声かけをおこなう「夜間パトロール」です。
夜22:00に横浜駅東口を出発し、支援団体の支援者とともに歩きまわりました。この日はわずか2時間で17人の路上生活者(うち女性1人)を確認し、多くの方々と簡単なお話をすることができました。

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初めて路上生活者と対面し、始めは緊張する学生たち。次第に距離も近くなりましたが、終電でタイムアウトとなりました。家に帰れることのありがたさを実感したことでしょう。

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第3段として、貧困状態にある方々や住居を失った方々を支援するさいたま市のNPOを訪問し、グループホームに入所されている生活困窮者の方々に直接お話をうかがう機会を得ました。

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同NPOが運営する障害のある方が利用するグループホームを見学し、貧困と障害の深い関連性について学びました。

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生活に困窮する方が住まうシェアハウスを訪問し、複数の入居者のお部屋でインタビューをおこなう機会を得ました。入居者のひとりは、病気を抱えながら長らく無理をして働きつづけたことで身体をボロボロにしてしまったというライフストーリーを語ってくれました。真剣に耳をかたむけ、当事者のさまざまな思いを想像したり共感したりできた瞬間でした。

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NPOのソーシャルワーカーからコロナ状況下における貧困の動向について説明を受け、質疑応答ではそれぞれの気づきや疑問点を確認しました。コロナ渦でありながら、多くの収穫を得たフィールドワークが実現しました。貴重な機会を提供してくださった現場の方々、お話しをしてくださった当事者の方々に感謝いたします。

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社会学部生のための手引き集

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