武川ゼミは「社会問題と社会政策の福祉社会学」が大きなテーマですが、このうち福祉国家の社会政策（雇用・所得保障・ヘルスケア・社会的ケア・住宅・教育・環境）が中心となります。現代の社会変化、例えば、ベーシック・インカム、ブロックチェーン、MMTなども扱ってきました。

ゼミの運営は、教科書感想、最近の気になったニュースへのコメント、身辺雑記などのスピーチが三分の一、テキストの購読や動画の視聴が三分の一、グループディスカッションが三分の一というふうに三分割で行われます。

2021年度のテキストは春学期『ファクトフルネス』、秋学期『どうする日本の福祉政策』でした。ディスカッションのテーマは年金、オリンピック、就学支援金等々でした。

春学期はオンライン授業でしたが、秋学期になってから対面となり、一対一のコミュニケーションだけでなく、一対多、多対多のコミュニケーションが可能となりだいぶ雰囲気がかわってきました。コロナ禍のオンラインでペーパーレスが実現したのは良かったのですが、失われたものも多く、今後の復旧を願っています。

（武川正吾）

＊学内学会発行『Socially』30号より転載＊