社会福祉援助は、どの分野でも共通する基本的な理念・理論・技術を用いるジェネラリスト・ソーシャルワークが主体となっています。こうした社会福祉援助に加え、精神障がいのある人々に対する支援では、スペシフィック・ソーシャルワークとしての専門的な視点も重視しています。精神保健福祉援助技術総論では、これまでに展開されてきたソーシャルワークの歴史的背景を振り返り、ソーシャルワークの価値や理念を学びつつ、精神保健福祉分野における具体的な事例を用いながら精神保健福祉士としての専門的な知識を深め、スペシフィック・ソーシャルワークに求められる実践的な技術について学びます。その中でも特に、精神保健福祉における相談援助の体系・専門職としての業務・権利擁護の範囲・包括的な援助・多職種連携とチームアプローチ等に焦点をあてていきます。
*地域精神保健福祉における包括的支援の国際比較研究 *精神障がいのある人々のウェルビーイングに関する研究 *精神障がいのある人々に対する地域生活支援モデルとしてのクラブハウス研究
高校卒業後、渡米しシアトル大学心理学部を卒業。卒業後は小学校の特別支援学級にて障がいのある児童(主にコカインベイビーや胎児性アルコール症候群)に対する支援に携わり、劣悪な環境で生活する子どもたちを目の当たりにしてソーシャルワークの道へ。ワシントン大学大学院スクール・オブ・ソーシャルワークを修了後、帰国し日本で精神科病院に5年間勤務。その後は地域の共同作業所の活動を経て、NPO法人設立に係る。同時期に日本福祉大学大学院社会福祉学研究科に進学。在学期間中にフルブライトプログラムにてニューヨーク大学大学院スクール・オブ・ソーシャルワークに1年間滞在。2010年日本福祉大学大学院社会福祉学研究科博士後期課程を修了。日本福祉大学福祉経営学部医療・福祉マネジメント学科、同朋大学社会福祉学部社会福祉学科を経て、2016年より明治学院大学社会学部社会福祉学科准教授。
資格: 精神保健福祉士(第28011)・社会福祉士(第156916)・介護福祉士(第D-966919)・介護支援専門員(第9-1292)・サービス管理責任者(第23-3026)