Osamu Miyazaki
| 社会福祉学とはなにかへ |
専門領域およびその概要
学際的、国際的な視野を持って、クリティカルなソーシャルワークの理論研究を進めています。これまで人種や民族、あるいはジェンダーやセクシュアリティなどの社会的差異によって生じる排除や抑圧の現状について研究してきました。特に、在日朝鮮人やセクシュアル・マイノリティの人びとに焦点を当てて調査を行ってきました。それらの人びとに出会った経験から、排除や抑圧を克服するために、ソーシャルワークには何ができるのかを模索するようになりました。
従来のソーシャルワークの枠組みにおいては対象とみなされて来なかった人びとへの支援をどのように構築していけば良いのか、あるいは、なぜ特定のカテゴリーの人びとがソーシャルワークの枠組みから排除されてしまっているのかといった事柄に関心を持っています。
近年の研究テーマ
- 当事者と連帯した協働実践としての反抑圧ソーシャルワークの展開に向けた研究
- 日本への導入をめざした反レイシズム・ソーシャルワーク実践モデルの開発的研究
- 性の多様性とソーシャルワークをめぐる課題に関する研究
担当授業
学部担当授業
- ソーシャルワーク2A
- ソーシャルワーク2B
- ソーシャルワーク演習1A
- ソーシャルワーク演習1B
- ソーシャルワーク演習1C
- ソーシャルワーク実習指導1
- ソーシャルワーク実習指導A
- ソーシャルワーク実習指導B
- ソーシャルワーク演習2
- ソーシャルワーク実習1
- ソーシャルワーク実習
大学院担当授業
- ソーシャルワーク研究2A
- ソーシャルワーク研究2B
- 研究指導1
- 研究指導2
※詳細はシラバスをご覧ください
近年の主な研究業績
- Osamu Miyazaki (2020) Intersectionality in Japan: Considering the Oppression of Zainichi Korean Women through the Lens of Black Feminism, "Social Dialogue: International Association of Schools of Social Work Magazine" 23: 70-74
- 宮﨑理(2020)「"LGBT"とソーシャルワークをめぐるポリティクス」横山登志子・須藤八千代・大嶋栄子編著『ジェンダーからソーシャルワークを問う』ヘウレーカ:185-224
- 宮﨑理(2019)「現代社会における多次元的レイシズムを捉える視座:反レイシズム・ソーシャルワークの知見を手がかりに」『関係性の教育学』18(1):3-9
- 宮﨑理(2018)「社会的に排除されるものとソーシャルワークの価値」『ソーシャルワーク研究』44(3):205-212
プロフィール
北星学園大学社会福祉学部福祉計画学科卒業、同大学院社会福祉学研究科社会福祉学専攻修士課程修了、同博士後期課程単位取得退学。博士(社会福祉学)(北星学園大学)。
旭川大学保健福祉学部コミュニティ福祉学科助教、名寄市立大学保健福祉学部社会福祉学科講師などを経て、2021年4月より本学社会学部社会福祉学科准教授。