鬼頭ゼミは1泊2日で、ラフォーレ那須にて4年生と3年生合同のゼミ合宿を行いました。
1日目は、ホテルに到着後、早速4年生4名の卒業論文研究の中間発表を行いました。研究テーマは、「テレビドラマに描かれるジェンダー役割と人々の意識について」や「アイドルとファンの関係性について」、「衣装がミュージカル作品に与える影響について」、「第一印象形成における自尊心の影響について」でした。質疑応答では、3年生から、これから始まる調査の方法に関する質問や、それぞれの研究について興味関心を持ったことについてのコメントが寄せられました。3年生にとっては、新しい研究テーマとの出会いから関心が広がり、多くの学びがありました。
1日目の夕方は、3年生が2グループに分かれて統計についての解説をし、ゼミ全体で相互学習を行いました。近年、多くの統計ソフトが使用され、それによって分析の過程をしっかりと理解することなく、分析結果だけを確認することが多々あります。その分析手法に関する統計の知識を得ることで、なぜその分析方法が適切なのか、統計ソフトにおいてどのような統計的な処理が行われたうえで分析結果が出ているかについて知ることができました。
そして夕食は天ぷらとおさしみを食べ、体育館でバスケットボールやバドミントン、卓球を通じてゼミ生間の仲を深めることができました。
2日目は、3年生が3~4人のグループごとに行っているゼミ論研究について中間報告を行いました。テーマは、「SNS上での性格呈示」や「集団の閉鎖性と自己呈示」、「友人との出会い方と友人関係満足度」、「マッチングアプリでの異性選択における重要な要因」です。
春から各グループがそれぞれの関心に応じてテーマを設定し、予測とリサーチクエスチョンをたて、調査方法について考えてきました。ゼミ合宿では、その中間報告を行い、各グループの研究について詳しく知ることができました。また、その改善点について議論しました。他のゼミ生からの客観的な意見を聞くことで、新たな問題点や改善点を見つけることができ、各々の研究がよりしっかりとした形になりました。3年生は、4年生の卒論中間報告で興味深いテーマに関する発表を聞き、4年生になった際の卒論のテーマを構想するとともに、先輩方の研究に刺激を受けました。
この合宿を通じて、3・4年生同士の仲を深めることができてよかったです。3年生は秋学期から、この中間報告会で発見した新たな問題点や改善点をもとに各グループで修正し、調査を行い、分析を始めています。今回のゼミ合宿での学びを活かして、社会学部学内学会での発表とゼミ論文の完成に向けて、各グループで今後のゼミ活動に力を入れて頑張りたいと思います。
(鬼頭ゼミ3年 山中太遥)