福祉開発コースが力を入れる3つの学びのエリアをリニューアルします
社会福祉学科では「福祉開発コース」と「ソーシャルワークコース」の2つのコースによって学びの体系を築いてきました。
このたび福祉開発コースで学べる内容をこれまで以上に明確にし、特色づけをおこなうことにしました。同コースは「福祉社会の創造に貢献する」を目標に、専門職による支援だけでなく、広い視野で"Do for Others"を実現する社会・世界・企業のあり方を学ぶコースとしてやってまいりました。
今回の変更では、福祉開発コースに新しい3つの「エリア」と称する履修モデルを設定し、各エリアを意識したフィールドワークおよび演習(ゼミ)科目等を配置することにしました。3つのエリアの名称、および導かれる学びの具体的内容は次のとおりです。
<新しい3つのエリアを設定する理由>
1点目として、社会福祉学科は以前より国際的な視点をもって多様な人々の「ウェルビーイング」について学ぶことのできる学科として特色づけを図ってきました。新しい「グローバル共生エリア」では、これまで通りの国際的な視野による福祉教育の実績をふまえ、引き続きフィールドワークや演習等を通して海外の社会保障政策、国際援助、国内で外国にルーツをもつ人々の人権・共生の課題等について学べるようにします。
2点目として、新たに「子ども・若者エリア」を設けます。社会福祉学科(福祉開発コース)では、教職課程を履修することで中学・高等学校教諭(公民)および特別支援学校教諭(一種)免許状を取得することが可能です。この教職課程に加えて、ひきこもり・不登校・発達障害等の困難を抱えた子ども・若者たちの生活・教育の保障に焦点を当てた学びを充実させることとしました。子ども・若者エリアのフィールドワーク・演習等を通して、教育的視点および当事者による視点をもってこれらの学びを深めていきます。
3点目として、社会福祉学科は以前より社会福祉業界に限らない幅広い分野・業種に多くの卒業生を輩出しています。そこで、「共生社会の創造」に向けたイノベーションを手がけるNPO・NGO・民間企業等で活躍できる人材を育成するために、このたび「リサーチ&イノベーションエリア」を設けます。インタビューやフィールドワークをはじめとする社会調査の手法(リサーチ力)を身につけ、かつ地域・社会を革新(イノベート)するリーダーやオーガナイザーを育てていきたいと考えています。
「グローバル共生エリア」「子ども・若者エリア」「リサーチ&イノベーションエリア」で生まれかわる社会福祉学科福祉開発コースを今後もよろしくお願いします。
明治学院大学 社会福祉学科教員一同