明治学院大学

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日々の社会福祉学科

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福祉国家スウェーデンから社会を見つめて ~岩倉日南子さん(社会福祉学科3年生)インタビュー~

明治学院大学には留学先の大学で取得した単位が一定の条件のもとに認定される「認定留学」の制度があります。
社会福祉学科3年生の岩倉日南子さんは、スウェーデンのセーデルトーン大学に2022年8月~2023年1月まで認定留学し、多くの学びを得て帰国されました。

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岩倉さんに、留学の経験について、インタビューさせていただきました。

Q1.留学しようと思ったきっかけは?
入学前から欧米の教育や文化に関心がありました。また日本からの視点だけでなく、グローバルな視点でも物事を俯瞰したいという思いや長期的に海外で生活するからこそ見えるもの・わかることがあると考え、大学一年の頃からできる範囲で準備を重ねていました。

Q2.なぜ、スウェーデンに留学しようと思ったのですか?
様々な背景があって決断したのですが、一番の理由は「福祉国家が抱える問題を自分の眼で見てみたい」と思ったからでした。欧州の中でも数多くの移民・難民を受け入れ、環境問題への取り組みやジェンダーの平等など福祉国家として有名なスウェーデン。でもそこにはきっと課題もあるはずで、福祉国家が抱える問題が見えた時に社会がより良くなるためのヒントが見えてくるのではないかと考えました。

Q3.留学先ではどのような学生生活を過されましたか?
たくさんの文献を読み、ディスカッションをする日々でした。余暇には森やストックホルムへ遊びに行ったり、旅行やFika(甘いものを食べながらコーヒーを飲み、おしゃべりをするスウェーデンの習慣)をしたりすることが多かったです。よく友人達とそれぞれのお国料理を作り、食を囲んでおしゃべりする時間に癒されていました。

Q4.留学してよかったことはどのようなことですか?
自分の眼でスウェーデン社会を見つめ、多くのことを考えたこと、ヨーロッパの空気感を肌で感じられたことです。旅行でこの地を訪れていたのなら、おそらく違う感想を抱いたと思います。近年では日本にいながら留学や国際交流ができますが、Face to Faceだから生まれる対話やそこにいないと見えないものがあると感じます。ロシアから逃れてきた友達の胸の内、スウェーデン人の本音、海外の大学生の学問に対する眼差しや議論の仕方など、そうした出来事は非常に印象深いです。

Q5.留学の経験をこれからどのように生かしていきたいですか?
この5ヶ月の経験が直接的にすぐ何かにつながるとは思っていませんが、スウェーデンから社会のあり方や福祉について考えた時間、そこで抱いた疑問や問いに対し時間をかけ探求し、将来的に社会に貢献できるような人になることでこの経験を生かしていきたいと思います。

<スウェーデンでのスナップ>

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夏のガムラスタン(旧市街)
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お寿司パーティー
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大学の図書館
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大学近くの大自然

岩倉さん ありがとうございました!
留学を経たこれからの学生生活が、一層充実したものとなりますことをお祈りしています。

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