社会福祉学の学びを修めた4年生たちが3月17日に卒業式を迎えます。本学の社会福祉学科で学ぶ学生たちには、人々の尊厳と基本的人権を尊重する価値をもっていると認識している人が多いことが、調査のデータでも示されています。卒業を間近に控えた福祉開発コースの倉橋さん、岩井さん、川邉さんが、4年間の社会福祉の学びを振り返り、メッセージを寄せてくれました。
倉橋さんから: 私は第1志望でこの大学のこの学科に入学しましたが、コロナ禍で予定通りの学びを行うことができませんでした。しかし、教授や友人と共にその時できることや、状況が変わったからこそ学びたいことを見つけ、満足のいく学びを得ることができました。また、福祉を学ぶことで世界が広がり、他人にも自分にも優しくなれたと感じます。改めてこの大学で社会福祉を学んでよかったと感じました。
岩井さんから: 社会福祉について大学生になるまでほとんど触れてきませんでしたが、学ぶことができて楽しかったです。友達との意見共有や、当事者の方々とお会いする中で世界が広がり、家族からも、ものの見方が変わったと言われるようになりました。
川邉さんから: 社会福祉を学ぶことは、他人を理解し尊重することが前提であると感じています。他者を理解することは簡単ではなく、要素の複雑さに思い悩みながら勉強したことは今後の人生で大切にしたい財産です。
社会福祉学というと、一般的に障害や介護のイメージがあるかもしれません。しかし、実際は、人々や社会について学び、どのようにしたら人々や社会の幸せやウェルビーイングが高まっていくかについて学習し、実践が伴う専門領域です。私のゼミ生たちも、日本で暮らす在留外国人、外国にルーツをもつ子どもたちの教育、女性の就労とウェルビーイング、難民などをテーマに、社会福祉学科での学びを進めています。
文責:社会福祉学科 明石留美子