2月27日、SWコースの3年生(茨木ゼミ)のメンバー4名は、DPI日本会議(障害者インターナショナル日本会議)の事務所を訪問しました。
Disabled Peoples' International(DPI)は、1981年の国際障害者年を機に、国際障害者運動のネットワークとして結成された組織で、世界130ケ国が加盟している団体です。DPI日本会議はその国内組織として、1986年に発足し、日本国内の身体、知的、精神障害、難病等の障害種別を超えた92団体が加盟しています。地域の障害当事者の声を集め、それを国の施策に反映させ、またそれを地域の障害者の生活に届けていくということを活動の目的としています。障害当事者の組織であり、「我々抜きに我々のことをきめないで!(Nothing about us without us!)というスローガンのもと、当事者中心の活動を展開しています。
茨木ゼミの先輩の白井誠一朗さんは、難病当事者の会の活動をしつつ、DPI日本会議の副事務局長の仕事をしています。授業でゲスト講義をしていただいたことをきっかけに、ゼミのメンバー4名で、今回は事務所にお邪魔して、さらに当事者活動について、詳しくお話を伺うことができました。当日は、事務局長の佐藤聡さんたちもいらっしゃって、昨年第一回目の審査を受けた国連障害者権利条約について、勧告に至るまでの活動の経過を詳しく聴くことができました。終了後は、事務所で楽しく歓談もさせていただき、とても有意義な時間を持つことができました。「当事者が声をあげることの意義がわかった」「当事者が声を上げることができる社会が重要だと思った」「当事者運動について、もっと知りたいと刺激を受けた」といったメンバーからの感想がありました。
障害者支援の現場で、これからソーシャルワーク実習をし、学びを深めていく中で、当事者から学ぶという姿勢や、また一緒に社会的に活動をしていくことの重要性を学ぶことができた1日となりました。