明治学院大学

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社会学部

日々の社会福祉学科

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地域福祉の実践を学ぶ~横浜市栄区移動販売の取り組みから(榊原ゼミ)

2023年5月24日、ソーシャルワークコースで地域福祉を学ぶ榊原ゼミの4年生10名で、横浜市栄区の移動販売の取り組みの見学とヒアリングに行きました。実は横浜市栄区社会福祉協議会では、榊原ゼミの卒業生が3名働いており、そのご縁もあり実現したものです。当日は卒業生の先輩達の案内のもと、2か所の移動販売の見学と、利用者・ボランティア・企業・社協等の支援者といった様々な人からお話を伺うことができ、栄区内20か所で行われている移動販売の取り組みについて深く学ぶことが出来ました。以下、午前と午後に分けて、2名の学生から当日の様子と学びについて報告します。
(榊原)

午前の主な活動は、大船駅から徒歩15分ほどにある笠間ゆうわ館での移動販売の見学でした。笠間ゆうわ館に到着後、自治会長さんをはじめ、移動販売の担い手さんにご挨拶させていただきました。この日は、前日に雨が降ったこともあり、移動販売を行う公園内のぬかるんだ場所を避けての設営となりました。多くの方が利用される移動販売だったこともあり、移動販売の開始や会計を待つ利用者さんと多くのコミュニケーションをとることが出来ました。
午前の移動販売の見学で、私が最も印象的だったのが「自分達がまず楽しまないといけない」という担い手さんの言葉です。笠間ゆうわ館での移動販売では、利用者さんはもちろん、担い手さんや連携をとっている企業の方々まで、全員が楽しそうに移動販売に参加していらっしゃいました。その様子を見て、笠間ゆうわ館での移動販売が、「利用者さんに楽しんでいただくもの」ではなく、「利用者さんと楽しむもの」になっている点に、この地域で移動販売が親しまれている理由があるのではないかと感じました。
今回の移動販売の見学を通して、地域の方々とつながりを持ち続けることの重要性を再確認しました。そして、活動に対してまずは担い手側が率先して楽しもうとすることで、そのつながりがより強固なものになることを学びました。
(20sw1148 菅原桜希)

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午後は、まず栄区社協の方から移動販売全体に関してと、栄区・栄区社協についての説明を受けました。その後、この日2回目となる移動販売担い手さんの準備のお手伝い・見学などをしました。そして本郷台駅前地域ケアプラザへ移動し、午後の担い手さんへのヒアリング後、ケアプラザの職員の方から施設の説明や案内をしていただきました。
移動販売の様子を見学して、まず種類豊富な品数と、単なる買い物の場ではなく、地域住民の交流の場として大きな役割を果たしていることに驚きました。
また移動販売は、担い手さん・社協・地域ケアプラザなどが連携して、活動が成り立っていると知りました。特に担い手さんや、移動販売車の提供者であるイオンさんの地域貢献に対する熱い思いに、胸を打たれました。「地域のために、自分にできることで貢献したい」という思いは、活動に関わる皆さんに共通しているように見えました。移動販売は、地域住民だけでなく活動者にとっても意義のある活動になっていると感じました。
今回、2か所での移動販売見学、社協・地域ケアプラザ・担い手さんからのお話を聞くことができ、実りの多い一日になりました。このフィールドワークで得たことを、今後さらに深い学びにつなげていきたいです。
(20sw1114 齋藤優奈)

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