2023年12月22日(金)、「ソーシャルワーク2B」(担当教員:宮﨑理)に作家で詩人の松下新土さんをお呼びし、「パレスチナと呼応する:ソーシャルワークとパレスチナをめぐる対話」と題した授業が行われました。
昨年と一昨年にパレスチナに滞在していた松下さんは、この10月以降、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に対し抗議の声を上げ続けています。
授業では、パレスチナに滞在することになった経緯やいま考えていることなどについて、学生たちにお話ししてくださいました。
松下さんは、パレスチナに滞在中にイスラエル兵が銃で人を撃つのを見たときのことについて、「"見ているだけでいる"ということは本当に難しいんです」と話しました。
それは、当事者にならざるを得なくなったことを表す言葉でした。
お話しのあと、松下さんと担当教員がパレスチナをめぐるそれぞれの「個人的な経験」を共有しながら、対話形式で授業は進みました。
「個人的な経験」とは、「私」と他者がつながる政治的な結節点です。
パレスチナで起こっていることが、なぜ、どのようにしてソーシャルワークに接続されていくのか、「その人だけのもの」と思われがちな個人の経験が社会とつながるとはどのようなことなのかなど、多くの示唆が得られた時間となりました。