2024年度から福祉開発コースとソーシャルワークコースの3年次学生が履修できる「フィールドスタディ」科目を新しく設置しました。今年は、韓国を中心に行っており、春学期に韓国の社会福祉をめぐる事前学習を終え、9月3日から7日までの4泊5日で韓国ソウル市に8名の学生と教員2名(金子・金)で行ってきました。
ソウルでは、江東老人総合福祉館、ウォルゲ総合社会福祉館、区立ウォルゲ地域児童センター、引きこもり当事者支援を行っている怖くない会社、ソウル市発達障害者福祉館を訪れ、学びを深めることができました。また、韓国中央大学では、学生間で学術的な交流及びレクリエーション時間を通して親睦を深めることができました。
秋学期は、事後学習を通してそれぞれ興味を持つテーマを中心に韓国だけでなく、日本をはじめ世界各国との比較研究を行う予定です。1回目の授業では、現地でのフィールドスタディを通して学んだことや感じたことなどについてそれぞれ報告し、議論する時間を持ちました。発表内容の一部を紹介します。
【韓国でのフィールドスタディを通して学んだことや感じたこと】(3年瀬沼)
1.予算等において行政に対しての行動力
☞専門職や当事者が行動を起こし、予算の獲得や声を上げる活動の必要性
2.各施設の行うアウトリーチや社会資源・支援の開発
☞SOS待ちでなく、アウトリーチによってクライエントを見つける
☞地域においての社会資源開発、シニアボランティアなどストレングスを活かした新たな支援の開発
3.利用者主体の視点・当事者視点の大切さ
☞利用者が頭部保護帽をかぶるのではなく、壁・床・窓までクッションをつけるなど部屋の環境を変える。
☞高齢者が楽しめるプログラムの充実+施設内での活動の多様な選択肢