石原 俊(専攻領域:歴史社会学 島嶼社会論 ポストコロニアル論 現代日本社会論)
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広義の「日本」をめぐる歴史社会学
テーマの説明
石原の専門は、「歴史社会学」「ポストコロニアル論」「島嶼社会論」「戦争社会学」など、複数の領域にまたがっています。ゼミ選びのミスマッチを防ぐために、石原の著作や社会活動については、社会学部サイトの教員紹介などを必ず確認しておいてください。
ロシアのウクライナ侵攻などを背景に、日本でも戦争・軍事に関する議論が高まっています( 戦争社会学)。しかし日本社会の状況も一様ではなく、沖縄をはじめとする一部の島嶼地域などと、東京を含むそれ以外の地域とでは、人びとが感じる戦争・軍事のリアリティが大きく異なります( 島嶼社会論)。それは、アジア太平洋戦争から現在に至る、各地域の歴史的経験の差違にも根ざしています( 歴史社会学、ポストコロニアル論)。
2024 年度春学期の石原ゼミでは、戦争・軍事にかかわる社会学の著作・論文を精読し、発表・議論を行 う予定です。秋学期は、各自がテーマを決めて、質的調査( インタビュー調査・文献資料調査など) に基づく研究に取り組んでいただく予定です。取り組むテーマは、社会学のいずれかの分野に属する内容であれば、比較的自由に設定できます。
使用するテキスト・主要な参考文献(実際に使用するのは2冊程度です)
春学期のテキスト候補は以下ですが、実際に扱うのは書籍と論文合わせて数点です。廉価な書籍を扱う場合は各自購入していただきますが、その他はコピー等を配布します。
- ① 蘭 信三・石原 俊・一ノ瀬俊哉・佐藤文香・西村 明・野上 元・福間良明・編『シリーズ 戦争と社会』全 5 巻( 岩波書店、2021~ 2022)
- ② 佐藤文香『女性兵士という難問―― ジェンダーから問う戦争・軍隊の社会学』( 慶応義塾大学出版会、 2023)
- ③ 石原 俊『硫黄島―― 国策に翻弄された 130 年』( 中公新書、2019)
- ④ 『思想』2022 年 5 月号( 特集: 戦争社会学の可能性、岩波書店)
- ⑤ 『戦争社会学研究』7 巻( 特集: 基地とウクライナと私たち、みずき書林、2023)
ゼミの進め方
- (1)春学期と秋学期の予定は、上の通りです。
- (2)年度末には、ゼミ論、または( 他ゼミでは 4 年次初回の授業で提出する)卒論計画書のフォームを字数・内容ともに拡充したレポート、いずれかを課します。前者は 2025 年度演習 2 非履修者、後者は 2025年度演習 2 履修者( 卒論執筆者) を対象とします。
- (3)ゼミ合宿や日帰り小旅行などの実施については、相談しながら企画したいと思いますが、実施する場合は「戦争・軍事の歴史社会学」にかかわる地域・施設を訪れる予定です。